さすがにBTSは渋滞なく、サイアムからは座ってオンヌットに無事到着。3番出口を出て空港バス乗り場を探します。その周辺からタクシーに乗ろうという算段です。ところが、スクンビット通りも大渋滞でポリスが交通整理をしています。客を降ろすタクシーが停車しようとすると「コラーっ!そこに停めんじゃねぇ!」と言わんばかりに鼓膜が破れそうなほどピーピピピー!と笛を鳴らします。これではタクシーを停めて乗り込むことは不可能でしょう。反対側にはスーパーマーケットのロータスがあり、その前にタクシーがたくさん停まっています。最後の気力を振り絞って陸橋を昇ります。
ガイドブックにはよく待っているタクシーはボッたくると書いてありますが、選択の余地はありません。停まってるタクシーを目指します。4番出口から降りると運よく客を乗せたタクシーが現れ、私たちの目の前で客を降ろしました。早速交渉です。運ちゃんと目が合い、助手席のドアの所に行こうと歩道と車道の間に雨で幅50cmほど川になってるところを飛び越え、着地した時に事件は起こりました。
私の着地と同時に気を利かせた運ちゃんが勢いよく助手席のドアを開けたため、私の鼻筋から左目にかけてドアの角がジャストミート。それでも”空港に行かなければならないアドレナリン”のせいか痛みは感じません。気にせず運ちゃんと交渉です。運ちゃんは爪楊枝をくわえていたので”紋次郎”と命名しました。
私:パイ・スワンナプーム・エアポート。(スワンナプーム空港に行ける?)
紋:◎&※◆$〒#(←聞き取れないが何やら慌ててる様子)
私:???(額から汗が流れてる気がしたのでタオルで拭くとタオルに血が付く)
紋:◎&※◆$〒#(←聞き取れないがBOXティッシュを出したので「血が出てるから拭け」と言ってる様子)
かなり出血していて私も驚きましたが、助手席から血だらけの顔をのぞかせた外人を見た紋次郎はもっと驚いたことでしょう。結果、鬼気迫る私の表情に圧倒された紋次郎はトランクに荷物を積み込み、空港に向かうのでした。
前回もホテルから空港に向かうタクシーで頭を強打し、たんこぶを作ってしばらく痛かった思いをしました。どうもバンコクから空港方向は鬼門のようです。
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