駅舎に入って切符売り場にいくと、タイ文字と11:00と11:30の数字の看板が出ています。おそらく11:00から切符の販売で11:30が列車の発車時刻なのでしょう。
ここでも3B(\9)払って交互に有料トイレへ行きます。私は有料トイレ初体験。掃除が行き届いてて清潔です。
雨は止みそうにないので、頭にタオルを巻いて駅舎を出ます。この駅が終点の理由は写真のように川があるからです。鉄橋を作るという発想は無いようです。(笑)
ちなみにこの川はクウェー川で、上流のカンチャナブリという街には映画「戦場に架ける橋」で有名なクウェー川鉄橋があります。今回の旅行の候補地でもありました。
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行き止まりから駅舎を見たところ
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続いて駅構内を観察してみましょう。
ホームの反対側にはいくつかの骨董の屋台出ています。見た目も怪しいけど商品も胡散臭そう。真剣な表情で品定めしてる客がいるのが不思議です。
そしてこういうところのお楽しみは食べ物屋台ですよね。時間は11時前ですが、日本時間だと13時前で、4時前に機内食を食べてから食べていません。食べるしかないでしょう。
ということで線路を挟んで斜め向かいの2軒ある食べ物屋台のどちらにするか決めなければなりません。どちらも賑わっているので味は悪くなさそうです。ホーム側の屋台は鶏やアヒル、焼き豚が吊るされてるのでぶっかけご飯やタイ風ラーメンなどのようです。
その反対側の屋台はタイ風炒飯や焼きそばが得意なようです。で、匂いにつられてこちらにしました。
この屋台は女性ばかり4人で切り盛りしてるようで、カオパット(炒飯)とパッタイ(焼きそば)をオーダー。具はどちらもガイ(鶏肉)にしてもらいます。
まずはカオパット・ガイが来ました。ライムを搾ってよくかき混ぜて食べます。うまい!いきなりの100点満点です。
そういえば前回は何度チャレンジしてもパクチーがダメで、除けて食べていました。でも今回はなぜか大丈夫。パクチーだけだときついけど、何かと一緒に食べれば口の中が爽やかになり、逆にパクチーなしだと物足りなく感じるくらいでした。この変化は何なんだろう?
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カオパット・ガイ
アロ〜イ♪(おいしい)
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そうそう、ここでもお姉さま方にアメちゃんを差し上げました。そのお返しなのか、あとから来たパッタイはエビ、イカ、カニのシーフードも入ったスペシャルバージョンにアップグレードされていました。コップン・カップ♪
しかもカオパットより更にアロ〜イです。さっき100点をつけてしまったので120点!この旅最初のタイ飯だったためか、この屋台が無茶苦茶おいしいのか、それともその両方か、とにかく激ウマでした。行かれた方はぜひご賞味あれ!
お姉さま方の笑顔込みでどちらも25B(\75)でした。ごちそうさま!
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パッタイ
アップグレードされたスペシャルバージョン。 |
サワディ・カップと言って店を出ると、お姉さま方はコップン・カーとワイをして見送ってくれました。
既に11時を過ぎて窓口が開いています。構内にたくさん人がいますが誰も並んでいません。さっそく切符を購入。ひとりたったの10B(\30)です。
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コンピュータ発券の切符
1時間乗ってたったの10B(\30)。 |
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売店でビアチャンを買ってそれを飲んでると、何やら放送がありました。大体想像は付きますが、その放送と同時に屋台市場で片づけが始まりました。
ここでハプニングです。私の目の前の線路上を歩いてた母子の男の子が思い切り水たまりの中に転んでしまいました。お母さんは「もう何やってるのよぉ」というようなことを言っていました。この母子とは偶然にも列車の中で近くの席になるのでした。
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片付けが始まる
テキパキという感じではありませんが、さすがに慣れた手つきです。 |
いよいよ列車が入ってきます。
けたたましく汽笛を鳴らしながら、10kmにも満たないようなスピードでゆっくりと入ってきます。
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11:24 列車がやってきた
汽笛が聞こえて徐々にその姿を現しました。 |
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11:25 ぎりぎりを通過します
置いたままの商品の上を列車が通ります。
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そして列車が通り過ぎれば、何事も無かったかのように元の市場に戻ります。
10分もしないうちに発車するんですけど、そんなことはマイ・ペンライなんでしょうね、きっと。
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あっという間に元通り
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素敵?な光景を見ることができたので列車に乗り込みます。
構内にあれだけ人がいたのに乗車率は50%程度です。一番後ろの席を陣取ろうとしましたが、どうやらそこは乗務員の指定席のようでわざわざここに座れと中ほどの席まで案内してくれました。親切心のようなので素直に従います。
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先頭車両より
運転席のガラスはひびが入ってました。これもマイ・ペンライ。 |
またまた何やら放送があり、駅員が「カラン、カラン、カラン」と手動でベルを鳴らします。プワーン!という汽笛を鳴らして11:32にゆっくりと列車は動き始めました。
先頭車両から急いで後ろの車両まで移動です。先ほどの乗務員が手招きしてこっちにきて撮れと言ってるようです。
列車が通過するとすぐに復元作業が開始されています。
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急いで最後尾へ移動
通過と同時に復元作業開始。 |
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前回の旅行ではドンムアンからアユタヤまで列車に乗りましたが、満員で身動きできなかったのでちょっと車内を探検です。
もっともインパクトがあったのが連結部分です。日本のように幌などありません。ドアも開けっ放しです。当然雨も入ってき放題です。通路もびしょびしょですが、誰も気にしていません。
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連結部分
幌などありません。落ちることはないと思うけどインパクトあります。 |
そして連結部分は喫煙所でもあるようです。タイでも愛煙家の肩身は狭いようです。
車内の窓は開けっ放しで天井に扇風機があります。ちなみに私たちの席の窓は閉まりませんでした。
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連結部分は喫煙所
車内は禁煙で、吸うと2,000B(\6,000)の罰金みたいです。
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列車はすぐに街を抜け、ジャングルやマングローブが茂る湿地帯、沼地のようなところを走ります。
どう見ても人が住んでなさそうなところに駅があったり、下の写真のように廃墟となったバス停のような駅に停車します。
閉まらない窓からは小枝や葉っぱ、時には虫が勢いよく飛び込んでくるので窓際は危険です。また、停車する前にドアを開け、発車してひと呼吸おいてドアを閉めるという、この国ではななかリスキーな乗り物のようです。
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トトロが居そうな駅舎
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斜め前にメークロン駅で水たまりにダイブした少年を発見。今日はお母さんとお買い物でも行き、久々に列車に乗ったのか車内ではうろうろ、キョロキョロしていました。
家内と目が合ったのでペロペロキャンディを「どうぞ」と渡そうとすると「知らない人にお菓子をもらっちゃダメ!」と教育されているのか、はにかみながら受け取ろうとしません。すぐにお母さんが気付き、「コップン・カップ言ってもらっちゃいな」みたいなことを言ったようで、男の子は「コップン・カップ」と言って受け取り、やはり速攻で食べていました。
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メークロン駅で転んだ男の子
景色を見ながらペロペロしています。 |
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メークロンから約1時間、列車は港町に入ってきました。メークロン駅で転んだ男の子をはじめ、多くの人がここで降りていきましたが終点のバーンレームは次のようです。
そして1時間ちょっとかかって11:39に終点のバーンレーム駅に到着です。
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バーンレーム駅に到着
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ぐずぐずしてはいられません。マハチャイに行く渡舟乗り場を探さなければいけません。
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