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3日目(4) -12月19日(日)- このページに出てくる主な場所のGoogleマップ
■エアポートリンク初乗車&夜食を求めてトンローSoi38へ
【ARL乗り場へ】
預け入れ荷物はないので、ターンテーブルを通過して国内線到着出口を抜ける。到着フロアは2階なので、エレベータには乗らず、動く歩道のようなエスカレータで1階へ降りる。
スワンナプーム空港は関空と比べると大きいが、何度も探検しているので関空より詳しい。
ちなみに地元の岡山空港のことはほとんど知らない。(笑)
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乗り場案内
迷うことなく辿り着けるはず
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上の写真は、おそらく国内線到着出口を出てエスカレータに向かっている最中に撮ったもの。エスカレータ乗り場にはこのような看板が必ずあったと思うので、迷うことはないだろう。
とにかく地下を目指せばいいのだから。
前日予習した場所まで、おそらく最短距離・最短時間で来た。まだ時間がある。余裕を持ってシティライン乗り場に向かって右に曲がった。
言い遅れたが、ARLはエクスプレスとシティラインがあり、今回は各駅停車のシティラインで向かう。料金は前者が100Bなのに対して後者は15B(2011/1/5の正式開業時には前者が150B、後者が区間によって15〜45B)。前者はマッカサン駅にノンストップで約15分だが、BTSやMRTに直結していない。そこからタクシーか、MRTの駅まで10分くらい歩かなければならないらしい。一方後者は終点のパヤタイ駅でBTSの駅に直結している。
今回泊まる宿は、直線距離で行けばマッカサン駅が近いが、総合的に判断して今回はシティラインにしたのだ。というか、エクスプレスを使うメリットやシチュエーションが思い浮かばない。
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動く歩道
改札までスロープになっている
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空港地下のホールから、ARLの改札までは微妙に下り傾斜になっている。まさか洪水になった時、ARLに溢れた水を流す設計とは思えないが、この国では設計ミスか施工ミスが原因と言われた方が納得できる。(笑)
上の写真はボーリングのレーンのようだが、動く歩道に乗っているものだ。突き当たりの左側に自動改札があり、その左側が自動券売機と友人の窓口がある。雰囲気はBTSより、MRTの改札に似ている。
このレポでは到着からすでにかなりの時間がかかっているようだが、実は前のページから5分しか経っていないので、出発まであと 3分 ある。(笑)
コインしか使えないBTSの自動券売機と異なり、MRTのそれと同様にARLの券売機も紙幣が使える。確か20,50,100B札が使えるように書いてあったと思う。使い方はBTSやMRTと同様に、ENGLISHボタン → 行き先ボタン → お金 という手順だ。
ENGLISHボタン、行き先ボタンを押して20B札を入れる。でも20B札が戻ってくる。もう一度入れる。また戻ってくる。・・・使えんじゃん。結局隣りの窓口で購入した。(怒)
よし、大丈夫だ。出発まであと 2分 ある。タイのことだから発車が遅れることがあっても、時間通りに行くことはないだろう。改札を抜け、エスカレータでホームに降りる。
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時間前に出発
マイペンライすぎるぞ!
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エスカレータで降りている最中に、ガタンガタンという電車の走行音が聞こえた。バンコク方面からの到着電車か、エクスプレスだろう思っていると、乗るつもりの20:30発のバンコク行きのシティラインだ。(怒×2)
私の腕時計も上の写真のホームの時計も20:29だ。おそらく自動券売機と20B札のキャッチボールをして遊んでいる間に発車したと思われる。
もしかしたら20:15発が13分遅れで出発したのかもしれないが、それだったらもう2分遅らせて定刻通り運行しているふりをしろ!・・・マイペンライ。
【エアポートリンク乗車】
ホームにはベンチなどなく、久々に恍惚状態(またの名をEcoモード)で次のシティラインの到着を待つ。時間帯のせいもあるかもしれないが、キャンペーン価格にもかかわらず、あまり乗客はいないようだ。
10分ほどEcoモードでいると、バンコク方面からのシティラインが入線してきたのでEcoモードを解除する。(笑)
転落防止のためか、ホームはMRTと同様にガラス張りになっていて、ARLのドアと連動して開閉する。
こういった乗り物に慣れていないジモティや○国人は、バンコク方面からの乗客が降りている最中でも平気で乗り込む。差別的に見ているのではなく、客観的に見て、こういうところに発展途上国と先進国の住民のモラルの差が感じられる。一番先頭で待っていたのに、同じ扉から車内に入ったのは、なぜか5番目くらいだった。
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シティ・ラインの内部
BTSやMRTより狭く感じる
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ARLに乗り込むと、BTSやMRTに比べて狭く感じられた。真偽のほどは、実際に測ったわけではないから正確なところは分からない。この車両には空港鉄道らしく荷物置き場があるのが分かる。
乗客は旅行者だけでなく、H.○.Sの制服を着たタイ人のツアーコンダクターの姿も見受けられた。ちなみに隣りの席には、現地駐在員と思われる日本人夫婦が座っていた。よく考えれば久々にまともな日本語を聞いたような気がする。
前のシティラインは時間前に発車したくせに、この電車はタイらしく3分遅れの20:48に発車した。
ARLは銀河鉄道999のように上昇しながら進み、知らないうちに地上に出て高架を走っている。夜だから気付かなくても仕方ないか。
しばらくすると左に大きくカーブする。感覚として一回転近く曲がった感じ。
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終点のパヤタイ駅にて
30分弱で到着
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最初の駅まで遠く感じたが、そこからは大体5分毎に停車する。時間帯のせいか乗降客はあまりいない。最も大きいマッカサン駅で多少乗客が降りたが、それでも高がしれている。
ARLに乗車して一番気になったのはドアが閉まる時。ARLのドアはワンボックスカーのスライドドアのように、一度外に出てスライドするのだが、閉まる時に外に出ていたドアが入る時の音がすごい。バコンと思いっ切り閉めるのだ。指など挟まれたら、きっとひとたまりもないだろう。
【ホテルへ】
3分遅れで発車したシティラインは、21:13に終点のパヤタイ駅に到着した。今度はBTSへの乗り換えだ。
ここでもBTSへの案内看板が多くあるので、上を見ていれば見つかるだろう。ARLの進行方向の階段(エスカレータだったかな?)を降りるとBTSパヤタイ駅が見えてくる。改札を抜けると真っ直ぐ行けばいいだけなので、説明のしようがない。
BTS Smart Passで改札を抜け、ホームへ上がるとタイミングよくBTSがホームに入ってきたので乗り込む。BTS、MRT、ARLの統一パスを作ってもらいたいものだが、利用者の利便性より上層部の権益の方が優先されるんだろうな。
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BTS
乗り慣れているせいかホッとする
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BTSに乗り込んだのが21:18。ARLとBTSのホームtoホームで約5分ということだ。上下の移動があるので、複数人や大きな荷物がある場合はドアtoドアのタクシーに軍配があるかもしれない。もっとも安全性と所要時間の精度という面では、文句なしにARLの勝ちだ。
上の写真のように車内は空いていたが、センター駅のサイアム駅で満員電車になる。そしてパヤタイ駅から10分弱でアソーク駅に到着した。改札を出てロビンソン方向の通路からSoi19に入るが、角に黒人が立っていて一瞬ビビる。だって保護色なんだもん。
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ホテル到着
BTSアソーク駅の改札から5分以内
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ホテルには21:30頃到着すると、フロントでレセプションの女性とアラブ系の客らしき若い男性が揉めている。雰囲気から部屋がないか交渉している様子で、満室にもかかわらず以前泊まったことがあるから何とかしろとごねているようだ。
アラブ男性の後ろでしばらく待っていると、ドアマン兼ポーターが私に持って来たウェルカムドリンクとおしぼりをレセプションのカウンターに置く。普通はレセプションの前にあるソファセットのテーブルに置くだろう。ちょっとムっとしていると、レセプションの女性は困惑した表情をしながら、こちらをチラチラ見ている。あっ、そういうことか。
私:スンマセン、チェックインしたいんだけどできる? 割り込んでバウチャー、パスポート、クレジットカードを出す
嬢:もちろんです、こちらに記入して下さい、インターネット使いますか?
私:うん
嬢:ちょっと待ってください、(PCを操作して)これがIDとパスワードです
私:ありがとう
嬢:コップン・カ〜
そうこうしているうちにアラブ男性はいなくなっていた。きっと諦めたのだろう。
チェックインを終えると、知らない間にドアマン兼ポーターが私の荷物(といってもバックパック1つだが)を持ってエレベータの前に立っていた。荷物も1つで3回目の宿泊で勝手も分かっているので説明も不要だが、ドアマン兼ポーターは部屋まで荷物を運び、ひと通り説明をしてくれた。ありがた迷惑の感もあるが、安宿なのにサービスはちゃんとしているので、チップを渡してお引き取り願う。
ひとまず荷を広げる。貴重品(パスポート、カード、余分な現金)はセーフティボックスに入れ、引き出しとクローゼットに二日分の着替えや、家内へのおみやげ(洗濯物)を仕分けする。さて遅い晩飯(夜食?)に出かけるかな。
【トンローSoi38屋台街】
ホテルに到着して1時間後の22:30頃ホテルを出発。ホテルの周りにもレストランや屋台もあって食べるものに困らないが、前回も行った屋台の名店が集まるトンローSoi38屋台街へ向かう。
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Soi38屋台街
BTSトンロー駅から撮影
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アソークからオンヌット方面のBTSに乗って、二つ目のトンローで下車。進行方向の改札を出ると、右手に屋台の灯りが煌々としているが、客はそれほど多くなさそうだ。
Soi38に降り、屋台をひと通り見て回りながら何にしようか思案するが、前回食べたパッタイが食べたくて、入り口近くの屋台に戻る。下の写真の店主に”パッタイ・クン、ヌン”(エビ入りパッタイ1つ)と、文法を無視したタイ語で注文してみると、後ろにいるいたおばちゃん(奥さん?)が何か言っている。どうやらここで食べるのか、持ち帰りかを聞いてるようだ。
路地の奥にあるテーブルを指さし、ここで食べると意思表示をする。
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パッタイ王者
炎を操る屋台選手権の初代王者
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店主のダムクンさんはTV番組の「屋台選手権」の初代王者で、中日新聞や読売新聞でも取り上げられたらしい。一度に作る量も多いが、次々に売れている。かくいう私もそのひとりだが。
作り方はたっぷり油をひいた中華鍋いっぱいに麺(乾麺のセンミー)を入れ、調味料を加えてから火にかけていた。そこから先は見ていないが、おそらくエビ、卵、野菜の順に投入していくと思われる。
奥のテーブルが空いたので、席に着いておとなしく待つ。これから遊びに行くのか、それとも帰りなのか若者が多い。それもカップルより男同士、女同士の方が多い感じだ。
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激ウマのパッタイ
タイを炒める(パット)という料理
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周りの若者をしばらく観察していると、兄ちゃんがパッタイを持って来た。この兄ちゃんとは話していないし、屋台からは見えない席なのだが、どうして分かったのか不思議だ。おそらく店主から「この世で一番カッコいい人の所に持って行け」と指示されたのだろう。マイペンライ。
兄ちゃんに100B渡すとそのまま持って行ってしまったが、男前は細かいことは気にしない。しばらくして兄ちゃんがおつりの50Bを持って来た。最初からおつりくらい用意しとけよ、ボッたくられたかと思ったじゃないか!
久々にここのパッタイを食べる。やっぱり美味い。麺が美味い、エビが美味い、味付けがいいとかじゃなく、全部が合わさった複合技なのだ。ポイントは乾麺に調味料をかけて火にかけることと、火の通し加減と推測する。また家で試してみよう。
この屋台街では他に前回食べたバミーや、カオニャオ・マムアンも有名だが、ここでは酒のツマミを物色する。
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ムーサテ屋台
匂いに釣られて
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で、匂いに釣られてやって来たのがこのムーサテ屋台。この屋台街にもビールは売られているが、遅くまでいるとBTSがなくなるので、ホテルに持ち帰ってこれを肴に飲むことにする。
1本3Bなのできりよく10本注文する。日本円に換算すると1本10円弱だ。まさにアメージング・タイランド。焼き立てのムーサテをぶら下げ、余裕を持って23:25にトンローSoi38屋台街を後にする。
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10本で30Bと激安
タレはピーナツと酢で生野菜付き
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BTSに乗り、アソークで降りてホテルの向かいのファミリーマートでビールを買って部屋に戻る。ビールが先か風呂が先かで悩むが、冷めてはいけないとムーサテを肴にビールを開け、恒例のひとり乾杯をする。
上の写真の左上のビニールに入っているのがピーナツソースで、真ん中は酢だ。ピーナツソースは甘いので違和感がある。酢の方があっさりしているかな。どちらも悪くはないけど、塩とコショウのほうがおいしいと思う。
結局風呂上がりにもムーサテを肴にビールを呑み、残ったムーサテを冷蔵庫にしまって1時頃ベッドに入ると、あっという間に気を失ったようだ。
本日の歩数
歩数:20,249歩、EX歩数:11,724歩、消費Cal:816Kcal、距離:14.75km
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