イメージキャラの「たいようくん」です

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2010年12月17日〜21日 ラオス(ビエンチャン)、タイ(バンコク)

バーイディー・ラオ!


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3日目(1) -12月19日(日)- このページに出てくる主な場所のGoogleマップ


■ビエンチャン市内観光Part2

【散歩】

5:50頃起床。昨夜はエアコンを切って寝たが、起きた時は布団に包まっていたので、少し冷えたようだ。

本当はもうちょっと寝ていたかったが、ぐっすり眠っていたのでもう眠れないだろうし、日本時間だと8時前だ。ベットから起き上がって着替える。

部屋からの眺め

部屋からの眺め

タートダムが見える

前日はカーテンを開けなかったので気付かなかったが、窓からタートダムが見える。その左奥はアメリカ大使館のはずだ。スナイパーならここから狙えるか?(何を?)

7時になったら出かけることにして、それまでチェックアウトできるようにパッキングしておく。これが後々奏功することとなる。早起きは三文の得だ。

パッキングと身支度を整え、7時に部屋を出て散歩に出かける。

レセプションで鍵を預けると朝食券をくれようとするが、チェックイン時にもらったものを見せ、もう貰っているよと断る。朝食は7時〜10時の間に1階のレストランとなっていたが、どうせ7時になって準備が始まるのだろうから、散歩から帰って食べたければ部屋に戻る前に行こうと、朝食券を持って来ていたのだ。

タートダム

タートダム

苔むした仏塔

ホテルを出て、まず向かったのはまたしてもナンプー広場。でもやっぱり噴水は出ていない。昨日借りた自転車屋の隣りのスカンジナビア・ベーカリーから、大量のフランスパンを買って帰っている人がいる。何か商売をしているのだろう。

セーターティラート通りを東に向かい、チャンタクンマーン通りを北上し、サームセンタイ通りを横切って最初の目的地、タートダムにやって来た。

タートダムは黒い(ダム)塔(タート)のことで、16世紀に建立された頃は金で覆われていたので、タート(塔)カム(金)と呼ばれていたそうだ。かつてタイの侵入から街を守った守護神である龍が住むと言われていて、現在では古びて草と苔に覆われて黒ずんだ塔になっている。

そういえば、様式もさることながら、苔むした感じまで去年行ったチェンセーンのワット・チェディ・ルアンの仏塔に似ている。年代からいってチェンセーンの方が古いから、そちらの様式なのだろうか?マイペンライ。

カオ・チー・サイ・クアン屋

カオ・チー・サイ・クアン屋

ニュー・ラーオパリ・ホテルの隣

ラオスやベトナムはフランス統治時代の功罪でフランスパンが美味しいらしい。そのフランスパンと、ラオスの食材を使ったカオ・チー・サイ・クアンというのを、朝食にしようと決めていた。

タイだとそこら辺に屋台や店が出ているが、上の写真のようにフランスパンでカオ・チー・サイ・クアン屋を示す店をなかなか見つけられなかった。サームセンタイ通りにあるニュー・ラーオパリ・ホテルの隣にあるのを、やっとの思いで見つけた。

どうも昨夜から食に対するセンサーが鈍っているようだ。

店は初老の母親と20台半ばくらいの息子と思しきふたりが切り盛りをしていた。

カオ・チー・サイ・クアン

カオ・チー・サイ・クアン

ラオ・コーヒーとセットで

さっそく店先のテーブルに腰かけ、応対に出てきた息子にポークと野菜サンドのハーフサイズを注文する。

息子はフランスパンを半分に切り、炭を入れた金属製の洗面器のような物に乗せた網の上でフランスパンを炙る。その作業を見ていると、母親が出てきて「注文は?」という素振りをしたので、「あれを頼んだ」と息子が炙るフランスパンを指さす。

ついでだから、「ラオ・コーヒーできる?」と聞いてみると頷いたので、追加注文をする。母親は洗面器の炭火にかけていたケトルを持って奥に入って行った。

表面にプツプツと気泡ができたフランスパンに、レバーペーストを塗り、きゅうり、ニンジン、トマトなどの野菜にドレッシングをかけ、焼豚のようなハムとたっぷりのパクチーを挟んでできあがり。

カオ・チー・サイ・クアンは表面がパリパリで中はふっくら。具との相性もばつぐんでめちゃウマ!思わず岡山弁ででぇれぇうめぇ!と唸ってしまいそうになった。ラオコーヒーは既に練乳と混ぜられたものが出てきたが、なかなか美味い。

噂に違わぬ食を堪能して、会計をすると13,000Kとのこと。カオ・チー・サイ・クアンが8,000Kと書いてあるから、ラオコーヒーが5,000Kの計算になる。キップは再両替がきかないので、ここでも昨夜のおつりのキップで支払う。

タラート・サオ南の露天商

タラート・サオ南の露天商

木の枝や生姜のようなものなど怪し気なものが売られている

時刻は7:40。最後の観光地となったワット・ホーパケオとワット・シーサケートは、開場時間が8時になっていたので、サームセンタイ通りからラーンサーン通りを北上し、遠回りしてタラート・サオ南のクービエン通りを歩く。

タラート・サオ南の瓦礫が敷かれた広場には、ズタ袋に入れられた木の実や漢方のようなものなど、得体の知れない物が並べられようとしていた。

【ワット・ホーパケオ】

8時ちょっと前にワット・ホーパケオとワット・シーサケートに着いた。先に開いた方を先に入ろうと動向を眺めていると、8時をちょっと過ぎにワット・ホーパケオの門が開いたのでそちらに入る。

たしか入場料は5,000Kのはずだが、門番らしきおじさんはお金を要求するでもなく、本堂の方に行けと指さす。出る時に払うのか、本堂で払うのだろうと、指示通り中に入る。

ワット・ホーパケオの本堂

ワット・ホーパケオの本堂

セーターティラート王が建立した王室専用寺院

ワット・ホーパケオは、1563年にセタティラート王の命により、建立された王室専用寺院。1560年に首都をルアンパバンからヴィエンチャンへと遷都した際、エメラルド仏(パーケオ)を旧王都から移し安置する目的で建立された。

1730年と1828年にシャム王国(現在のタイ)との戦いでエメラルド仏は持ち去られ、建物は焼失したが、1936〜1942年にフランスによって再建された。現在は博物館として使用され、国内各地から集められた仏像などが並べられている。

現在エメラルド仏はバンコクの王宮にあるワット・プラケオにあり、タイが東南アジア随一の経済発展をしているのに対し、ラオスは東南アジアの最貧国であることから、エメラルド仏には秘められたパワーがあるのかもしれない。我が家が発展するまでしばらく貸してほしいものだ。

境内のパパイヤ?

境内のパパイヤ?

ソムタムが食べたくなる

バンコクのワット・ポーやワット・アルンなどと比べ(ワット・プラケオは行ったことがない)、ラオスではワット・プラケオと同等の地位であるにもかかわらず、かなり閑散としている。同じ上座仏教のタイより信仰心が薄いのか地元の参拝者もなく、観光客は私以外はファランの男性が一人いただけだ。

境内には上の写真の果実(パパイヤ?)が生っていた。何気なく見ていると無性にソムタムが食べたくなった。まだまだ煩悩が多いようだ。きっと私の煩悩は108よりかなりたくさんあるのだろう。

【ワット・シーサケート】

結局入り口のおじさんもいなくなり、ドネーションボックスもなかったので、お金を払えずにワット・ホーパケオを後にする。

次に行ったのが最後の観光スポットとなったワット・シーサケート。といってもワット・ホーパケオを出て道を渡った所が入り口だ。ここではちゃんと5,000K払って入場した。

一緒に入ったファランのカップルの女性は、ショートパンツ姿だったので、受付の怖そうなおばちゃんにサロンを巻かれていた。一緒の男性も私も同じような服装だったが、我々は咎められることはなかったので、どうやら女性が肌を露出することがいけないようだ。サロンを巻かれたこの女性、ショートパンツ姿の時は何も思わなかったが、サロンを巻いた姿がやけにセクシーだったことが印象に残る。・・・また煩悩が増えたようだ。マイペンライ。

ワット・シーサケートの本堂

ワット・シーサケートの本堂

1837年の建立当時のまま

ワット・シーサケートは、1563年にセタティラート王が建立を指示したといわれ、建立された当時のままの姿を保つ最古の寺院で歴史的価値が高く、本堂に2,052体、回廊の壁に3,420の穴があってそれぞれ2体ずつ、計6,840もの仏像が安置されている。度重なるシャムとの戦いによって、仏像に施されていた宝石類や金細工等がほとんど取り去られているが、中には残っているのもあるそうだ。

回廊の仏像

回廊の仏像

壁の鐘型の穴にも2体の仏像が安置られている

上の写真は破壊が少なかった仏像を撮ったものだが、アユタヤ遺跡のように、首や手がない仏像も数多くあった。

陸地で国境を接している国は、地政学的に常に緊張を強いられいることが伺える。

【どうしよう?】

これで予定していたビエンチャンの観光はすべて終了した。昨日の迎賓館、今日のワット・ホーパケオ、ワット・シーサケートは、時間があったら行こうかと思っていたくらいだ。さてどうしよう。

ブッダパークを作った僧侶がタイに亡命し、ノンカーイにサーラー・ケーオクー(ワット・ケーク)というブッダパークを更にパワーアップしたお寺を作ったが、今回は時間的に訪問するのは難しいと思っていた。しかし、午前中にタイへ戻れば訪問は可能だ。昨日、タラートサオ・バスターミナルでノンカーイ行きの国際バスの時刻表を写真に撮っていたことを思い出し、再生して時刻表を確認する。

ノンカーイ行き国際バスは9:30出発だ。今からバスターミナルに行ってチケットを買い、ホテルへ戻ってチェックアウトすれば間に合いそうだ。よし、バスターミナルへ行こう。

タラート・サオバスターミナル

タラートサオ・バスターミナル

国際バスの窓口

タラートサオ・バスターミナルへは5分ほどで到着。窓口に行き、9:30のノンカーイ行き国際バスのチケットを買う。国際バスらしく、チケットの購入時にパスポートを出せと言われたが、偶然持っていた。これも部屋にセキュリティボックスがなかったのが幸いして、セキュリティボックスがあったら持ち歩いていなかっただろう。

クービエン通りを西へ、ホテルへ急ぐ。

チップのラオス貨幣

チップのラオス貨幣

これは2,000Kで左上の6000と見えるのはラオ語の2000

ホテルには9時前に戻ってきた。キップの残りをチップとして置く。桁が大きいので高額に思えるが、日本円で20円ほど。少なくて申し訳ないので、ついでにキャンディも置いておく。

すぐに下に降り、レセプションでチェックアウトを頼む。フロア担当が備品やドリンクを確認する間少し待たされるが、何も盗んでないし、飲んでいないのでノーチャージでチェックアウトを完了する。

ぎりぎりホテルの朝食を取れる時間はあるが、イライラしながら食べなくてもと潔く諦めてバスターミナルへ向かう。

落とし穴

落とし穴

ところどころこんな感じに罠が仕掛けてある

気温も上昇してきて、リュックを背負って歩くと汗ばんでくる。

バンコクはモノが溢れているせいか、ゴミが道端や捨てられていたり川に浮いていたりするが、ビエンチャンの街はあまりゴミは落ちていない。でもインフラはまだまだ整備途上で、側溝のフタが壊れていたり、途中で無くなっていたりする。

実は昨夜、夕食を求めて彷徨っている時、水溜りに片足を突っ込んでしまった。街灯はところどころしかないから、場所によっては足元が暗くて見えないのだ。不幸中の幸いで、この時は靴が濡れただけで済んだが、このような側溝の上を歩いていたらと想像したらぞっとする。

巨大バックパッカー

巨大バックパッカー

私の2〜3倍はあるリュックと、手にもリュックを持っている

【タラートサオ・バスターミナルで】

タラートサオ・バスターミナルへは9:10頃到着。

タイと同様に、ここでも人の集まるところに店や屋台が出るようで、バスターミナルを囲むようにたくさんの店がある。

上の写真はファランのカップルが飲み物を買ってる様子で、彼らの多くがこのような大きなバックパックを担いでいる。しかも手には30〜40リットルのリュックまで持っている。いったい何が入っているんだろう?テントやシュラフ、ストーブやランタンなどの野営道具が入っているのだろうか。

私の荷物4個分くらいか。

虫

まだチャレンジできない

どんなものが売られているのか見て回っていると、ここでも虫が売られていた。

これはバッタ系の虫で、揚げてあるのか佃煮のようなものなのか、食べていないので分からない。緑色の葉っぱは臭い消しなのだろう。私的にはビジュアル的に食べれそうにない。チャレンジするにはもう少し慣れ(何の?)が必要かもしれないが、おそらく無理だろう。

それにしても、これだけの量を捕る人も凄いと思う。

ビアラオ

ビアラオ

待ち時間のおとも

そして買ったのはやはりこれ。当分呑めなくなるだろうから、ビアラオの呑み納めだ。

出発まであと10分ほど。乗り場が分からないので、チケット売り場横のベンチで最後のビアラオを堪能しながら、短い滞在だったがビエンチャンで見たもの、食べたもの、やったことを反芻する。

全般的には噂以上に見るものがなく、私のように効率を求めてテキパキと観光するより、のんびり観光するの方が良さそうだ。まぁ、これは性分だから仕方ない。入場料などの二重価格は存在するが、まだ観光客があまり多くないので、ボッタくりや観光地価格は見られなかった。気付いていないだけかもしれないが。


【ビエンチャンの印象】

【人】素朴でとても親切な印象を受けた。100点

【食】タイと比べると2〜3割高く、店も少ない。味の方は及第点。70点

【買】工業製品を輸入に頼っているせいか、値段が高くて魅力的なものがなく、店も少ない。20点

【観光】見所が少なく、唸らせるようなものやアトラクションもない。30点

【治安】真夜中に出歩いていないが、危険はまったく感じなかった。夜は街全体が暗い。70点

【総合】もう一度行きたいと思わせるような魅力はなかった。60点


そうこうしているうちに、バスはフェイントをかけて反対側のホームに入ってきた。

バスに乗り込む際、ビエンチャンを離れる寂しさより、これからタイに戻れるんだというワクワク感の方が強かった。やっぱりラオスよりタイの方がいいなと、改めて感じた瞬間だ。


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