-まえがき-
●いきさつ
それは1月の入院中でのこと。この時点で予約・発券分で今年のプラチナステータスまであと約15,000プレミアムポイント(PP)となる予定で、また、2月発券分から燃油サーチャージが復活することが決まっていたため、一気にステータス防衛のためのルートを考えていた。燃油サーチャージなしのメリットと、ステータス防衛を一発で決めようとするとそれなりの長距離で、高いサブクラスを選ぶ必要がある。その条件に合致するのがプレミアムエコノミーを使ったシンガポール、クアラルンプール、以前行ったシドニーが候補となった。
この中では、クアラルンプール発券の北米行きのPP効率が無茶苦茶良い。でも、これだと2種類の航空券と3つの行程が必要となるため日程的に厳しく、目標PPをかなりオーバーするのと、金銭的に厳しいのでボツ。シンガポールは一発でステータス防衛を決めるにはPPが足らないため、これまたボツ。消去法でシドニーに決定、ということではなく、シドニーはお気に入りのシアトルと似た港町でビールが美味しく、治安も良くて物価が高いことを除けばいい街ということで決めたのだ。
日程的には例年三連休になる10月の第4週末に有休を絡めた二泊五日(機中二泊)というスケジュールとした。また、ユナイテッド航空(UA)のマイルがそこそこあり、東南アジアと同じ45,000マイルでシドニーに行けるということで、あしてんままを誘ってみると「行きたい」との返事。今回の旅行の大枠が決まった。
●航空券の予約 ※OKJ:岡山空港、HND:羽田空港、SYD:シドニー・キングスフォード・スミス空港、
行き先は決まったが、次に決めるのはどこから出発するか。PP効率としては石垣や宮古、那覇発が良いのだが、そこに行くまでの費用がかかるため、修業とは無縁のあしてんままの負担を考慮する。金銭面では、私にとっては伊丹発の航空券の方が安いのだが、特典航空券の場合出発地はほとんど関係ないので、トータルコストが安く、利便性の良い地元の岡山発着とした。
1/28にUAのHPからあしてんままのエコノミー特典航空券を予約・発券する。諸税は\12,450。
続いて1/31にANAのHPから私の分を購入する。プレミアムエコノミー(PY)で総額は\148,430だがマイルをANA SKYコインに移行し、\136,010分を充当して支払い額はあしてんままとほぼ同額の\12,420であった。
普段東京へ行く機会のないあしてんままは、「せっかくだから東京見物もしたい。」というので、往復とも都心に出られる時間と、出発・帰宅とも余裕のあるフライトを選び、最終的に以下のフライトとした。
【往路】
・10/27 OKJ 09:25 (NH654) 10:45 HND
・10/27 HND 22:10 (NH879) +1 09:30 SYD
【復路】
・10/30 SYD 21:30 (NH880) +1 05:05 HND
・10/31 HND 14:55 (NH655) 16:15 OKJ
●ホテルの予約 ※できるだけ安く、快適に過ごしたい思いからこの項は長くなっています。
物価の高いシドニーはホテル代も高い。ベネフィットが得られるHilton Honorsから選ぶと、シドニーにあるのはヒルトン・シドニー(以下ヒルトン)の一択。ラウンジアクセスが付く部屋のグレードはHILTON EXECUTIVE ROOM(EXECUTIVE)からで、当初は1ランクのアップグレードを見越して、そのひとつ下のHILTON DELUXE PLUS ROOM(DELUXE PLUS)で検討を始める。
2月になってキャンセル可のプランで検索すると、一泊当たり493.05オーストラリアドル(以下AUD)。日本円にすると約\42,000。さすがにこれでは手が出ない。でも、一泊ずつにすると10/28-29は493.05だけど、10/29-30は357.93AUD(\30,800)。取りあえず2/14に別々に予約をしておく。
ここから毎日のようにHilton Honorsを覗いて金額のチェックをする。
2/22に10/28-29が445.55AUD(\38,300)になったので、前の予約をキャンセルして予約を入れ直す。ここからしばらく変化がなく、5/16に今度は10/29-30が319.13AUD(\27,400)になったので、同様に予約を入れ直す。すると直ぐに返金不可ではあるが40%オフキャンペーンだったかな?が始まる。でも安くなっているのは10/29-30だけ。しかもなぜかDELUXE PLUSよりEXECUTIVEの方が安い。5/24にEXECUTIVEを272.35AUD(後日決済\22,906)で予約を入れ直す。これで10/29-30は確定。
出発まで1か月を切っても10/28-29分の値段は下がることなく、逆に微増して返金不可のプランでも500AUD(\43,000)オーバーとなって諦めかけていたところ、10/7に407.55AUD(\35,000)となったので予約を入れ直す。すると、週明けの10/10には返金不可の最安でも525.08AUD(\45,000)と一万円ほど値上げされる。さすがにこれで決まりかなと思っていたら10/16に389AUD(\33,450)に値下げされる。これに決めようかと思ったが、EXECUTIVEが同様に459.62AUDに値下げされたので、今回はふたりということで確実にラウンジアクセスが付くこちらに予約を入れ直す。
最後の1か月はジェットコースターのように乱高下が激しく、ヒルトン・シドニーの場合、傾向としては土曜日宿泊が高いことが分かった。これはマメにチェックをしたおかげかな。
●ビジネスクラスへアップグレード
4月になってANAマイレージクラブのアップグレードポイントが24ポイント付与される。そのうち4ポイントはシンチャオ!初のホーチミンの時に成田−伊丹で使っていたので、残り20ポイントある。
今回のPYの予約クラスはEで、10ポイントでビジネスクラスへのアップグレードが可能な航空券。私がビジネスクラスにアップグレードできるとPYがひとつ空き、あしてんままがPYへのアップグレードできる可能性も高くなる。5/19に往路のNH879便のアップグレードの申し込む。当初は往路だけでいいかな?と思っていたが、アップグレードポイントは余っても1ポイント1,000スカイコイン(\1,000円分)にしかならないため、7/4に復路のNH880便のアップグレードを申し込む。すると7/22に往路分、それから1か月後の8/22に復路分のアップグレード完了のメールが届く。
これで往路復路ともレッドアイフライトをフルフラットシートで横になって過ごすことができることとなった。
●事前準備
・両替え
AUDは前回の残りが36AUD(\3,100)ほど。ほとんどの店でクレジットカードが使えるが、日本と違って店によっては1〜2%の手数料を取られたり、〇〇AUD以上じゃないと使えないといった店もある。
じゃあいったいいくら必要なのか?これは前回の実績で一日ひとり100AUD(\8,500)として600AUD(\51,000)の現金を用意することにする。その600AUDを今年のお盆は三世代でバンコクだぁの時にタニヤスピリットで両替する。AUDは日本(参照:みずほ銀行)より空港以外の現地(参照:KVB Kunlun)で両替する方がレートが良いけど、それよりタイの方がさらにお得なんだよね。
・皇居一般参観
往路の東京でのトランジット時間を利用して、皇居の無料参観をメインとした。2か月前の1日が予約開始なので、9/1に参観申込ページから13:30の回の予約を行う。インターネット環境のない人のために郵送枠と当日枠もあるけど、インターネット枠はほとんどの日で満員となる人気のツアーなのである。
・ETAS(Electronic Travel Authority)
オーストラリアはETASという渡航ビザが必要。一年間有効で3ヶ月以内の短期滞在者が対象の電子ビザで、ビザ自体は無料だが手数料が必要。面白いことにオーストラリア政府・移民局のサイトから申請すると20AUD(\1,700)かかるが、民間業者の安いところだと\500程で取得できる。
9/25にビューグラントというビザ取得代行業者に依頼する。渡航一か月前以前の早割りでひとり\450+税で\486。9/29に登録完了のメールを受け取る。念のためオーストラリア大使館のETAS公式サイトで確認すると、ちゃんと登録されていた。
・東京スカイツリーWebチケット
復路のトランジットは、東京スカイツリーをメインとする。9:30までに入場すれば割引きとなる、朝割の天望デッキ+天望回廊のセットでひとり\3,000。10/1に東京スカイツリーのHPから8:00-8:30入場の日時指定券を購入する。
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