-まえがき-
●いきさつ
ことの始まりは2013年11月のこと。ユナイテッド航空(以下UA)から、2014年2月以降発券の特典航空券の必要マイル数の改定が発表された。全てというわけではないが、大半の区間で必要マイル数が増え、例えば日本−東南アジア間の必要マイル数はエコノミークラスが現行の30,000マイルから50%増の45,000マイルとなる。
マイルは足らないが、ちょうどマイル購入25%割引きセールが開始されたことに後押しされ、昨年の特典航空券で行く家族旅行とほぼ同じ日程で行くことに決定した。
●特典航空券の予約
他のマイレージプログラムの投入も予定していたが、今回手を挙げたのは私、家内、ユメの3人だったため、私と家内のMileagePlusのマイル使うこととして、11/18に不足マイルを購入する。
行き先のリクエストはタイで、バンコクに加えてどこか地方に行きたいとのこと。紆余曲折あってチェンマイとバンコクで3泊ずつ、新千歳でトランスファーをして美味しいものを食べて帰るという、下記のフライトで11/20に予約を入れる。私のマイルで私とユメの分を、家内は自身の分のマイルでの発券で、自動で割り振られた座席はバラバラになっていた。
※OKJ:岡山、HND:羽田、BKK:バンコク、CNX:チェンマイ、CTS:新千歳
・7/26 OKJ 17:05(NH658)18:25 HND
・7/27 HND 00:20(TG661)04:50 BKK 13:10(TG110)14:20 CNX
・7/30 CNX 17:15(TG2115)18:25 BKK
・8/02 BKK 23:45(TG670)+1 08:30 CTS
・8/03 CTS 12:30(NH062)14:05 HND 15:05(NH655)16:20 OKJ
4/28にタイ国際航空(以下TG)と全日空(以下ANA)に電話をかけ、私と家内の航空券をグループ扱いにしてもらい、座席を並びに変更してもらう。ANA便はWeb上でマイレージ番号の登録ができたが、TGの方はできないのでついでにANAのマイレージ番号の登録をお願いする。すると「特典航空券なのでマイル加算はできません」と言われる。もちろんそんなことは百も承知なので、「存じています。ただ、優先搭乗や預け入れ荷物、ラウンジ利用のメリットがあるのでお願いします。」と答えると、私と家内が*Gであることの確認まで取ってくれた。
●タイ騒乱
タイ国外に逃亡している実兄タクシン元首相を帰国させるため、インラック首相が恩赦法を審議を始めたことに端を発し、2013年12月からPAD(民主市民連合)による反政府デモ活動が本格化する。
インラック首相は解散総選挙に打って出たが、支持数で劣るPADはこれを拒否。そして2014年1月にバンコクに非常事態宣言が発令される。選挙の方はPADの妨害により選挙自体が無効と判断され、混迷を極めることになる。
その後、PADはバンコクシャットダウンと称して、バンコク市内の主要道路の封鎖や政府機関の占拠を行うも、徐々にその勢いは衰え、3月19日にバンコクの非常事態宣言は解除される。
これで事態は収集するかと思われたが、5月7日にタイの憲法裁判所は「人事権の職権乱用」という理由でインラック首相を失職に追い込む。
そして5月20日に、タイ陸軍は治安の悪化を理由に戒厳令を発令する。この時はクーデターを否定したものの、その2日後の22日の夕刻、タイ陸軍のプラユット司令官がクーデターを宣言すると共に、タイ全域に夜間外出禁止令を発令した。
この時点でホテルの予約は保留状態であったが、今回の行き先はタクシン派のお膝元のチェンマイ、首都バンコクということでチェンマイ、バンコク近隣へ行き先の変更の検討を始める。
6月3日、プーケット、パタヤ、サムイ島の夜間外出禁止令が解除、そして6月13日に首都バンコクを含む全ての地域で夜間外出禁止令が解除される。これはW杯サッカーの開催に合わせ、サッカー賭博好きの民衆の反感を恐れてのこととの説もある。(笑)
この軍事政権は一時的なものとされているが、タクシン派と反タクシン派の対立を力で押さえつけている構図である。軍はもちろん反タクシン派であることから、次政権は反タクシン派が握ることになるだろう。
とにかく、これでしばらくは騒乱が収まるものと思われる。やれやれ。
●ホテル
前述の通りタイ騒乱中、ホテルはチェンマイ、バンコクとも候補を各々3つずつに絞っておいた。滞在中非常事態宣言や夜間外出禁止令が発令される可能性もあることから、ホテルに閉じ込められても退屈しないような、今回はそこそこ高級なホテルを候補にした。
チェンマイのホテルは、一時地元の某エージェントから某ホテルを予約しようとしたが、ホームページの記載の約3割増しの見積りが返って来た。理由は金額の記載間違いで、そのことに関する謝罪は一切なし。料金も1.3倍だと他のエージェントより高くなる。しかもメールに記載された円への換算レートが3.5円/Bとふざけたあり得ないもので、安く見せかけて客を引き寄せ、高く払わせる魂胆が見え見えである。今後このエージェントを使うことは無い。
その後、某大手エージェントとStarwood Preferred Guest(以下SPG)との記載に関してSPGのカスタマーサービスとメールのやり取りを行い、最終的に6/28にSPGのサイトからル・メリディアン・チェンマイ・ホテル(以下メリディアン)のクラブルーム+エクストラベッドで予約を入れる。ちなみに支払いはクレジットカードで、後日引き落とされたレートは3.1858円/Bであった。5ッ星ホテルのクラブルームということでかなり高額なのだが、閑散期のためか2buy 1freeというキャンペーンでぎりぎり手が届く金額になったため、清水の舞台から飛び降りてみたのだ。(笑)
バンコクは7/2に現地エージェントのパラダイス・ピクニック・ツアーズ(以下PPT)からマリオット・エグゼクティブ・アパートメント・スクンビット・パーク(以下マリオット)の1ベッドルーム+エクストラベッドで予約を入れる。
こちらは3泊4日キャンペーンで、リクエストベースだが18時までのレイトチェックアウトと朝食付きのプランである。支払いは前金を入れておけば現地での支払いもできるそうだが、面倒なので日本の口座への振り込みを選択した。ここのレートも3.3円/Bと高いが、それでもで支払総額は他のエージェントよりかなり安い。
●暫定スケジュール
今回はタイ初日となる7/27の日曜日がいきなりハイライトとなる。トランジット中のバンコクでのウィークエンドマーケット、チェンマイに移動してのサンデーマーケットである。
あとは天候次第でチェンマイで一日ツアーをどうするかと、バンコクでは木曜タラートと最終日のウィークエンドマーケット等買い物が中心で、他はマッサージとSPAを堪能する予定である。最終的には体調と天候を加味して、どうするかは当日決めようと思う。よって当日どうするか、いくつかのプランを用意しておく。
女子から買い物以外でリクエストがあったのは食べ物。チェンマイではカオソーイ、バンコクではクルアイクルアイ、マンゴータンゴー、スウェンセンズといったスイーツと、前回食べたカオマンガイと北京ダック、特に北京ダックはマストとのこと。
●出発直前
7/17にウクライナ東部ドネツク州でマレーシア航空の17便(B777-200)が親ロシア派組織の誤射とみられる撃墜に端を発し、7/23には復興航空(トランスアジア航空)が着陸に失敗して台湾の澎湖島の滑走路近くに墜落、7/24には西アフリカのマリ東部にアルジェリア航空が墜落と、8日間に3機の民間機が墜落するという異常事態となる。これから飛行機に乗る身としては気持ちのいいものではない。
特にマレーシア航空は3月8日に370便が消息を絶ち、4ヶ月以上経った今も未解決のままで、何れも被害者としての事件性が高いということもあって同情の念は拭えない。ただ、3月の事故前から経営状態が芳しくないことが伝えられていたが、まさか保険金目当て(以下自粛)・・・。
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