●空港へ
5日目ともなるとさすがに疲れがたまっているのか、はたまた慣れたバンコクで気が緩んでいるのか、この日の朝は6:30にセットした携帯電話のアラームで目覚める。旅先では珍しいことだ。
7:30に出発する予定だったが、パッキングもできていてホテルにいても仕方ないので、洗顔とトイレを済ませて7時過ぎにロビーに下りてチェックアウトを行う。レセプショニストは、昨日到着したときにいた、若くてかわいい方の女性だ。
嬢:タクシーはいりますか?
雨が降っているので、流しのタクシーにボラれる確率は高くなるはず。値段は前日のやり取りで知っているが、念のため聞いてみる。
私:いくら?
嬢:400THB(約1,000円)です
私:高いなぁ、300THB(約750円)にならない?
と、値切ってみると、レセプショニストはタクシードライバーに聞きに行き、その様子を見ているとあっさりOKして頷いている。高速料金込みであることを確認してレセプショニストにお礼を言い、タクシーに乗り込んで7:10に出発する。
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●@スワンナプーム空港
タクシーはソイ19をいったん北上し、Health Landという人気のマッサージ店のある角からソイ・アソークに出る。今度はこのマッサージ店も試してみたい。
渋滞もなくラーマ9通りから高速道路に入り、しばらくするとドライバーが話しかけてくる。
ド:どこに行くんですか?
私:シンガポールだよ
ド:エアラインは?
私:タイ国際航空だよ
単なる世間話と思っていたが、スワンナプーム空港に着いてその会話の意味が分かった。
私:1番に止まって
ド:タイ国際航空は4番だから
と言って1番エントランスを通り越して4番エントランスで車を止める。時間的には思っていたよりかなり早く、30分かからずに7:38に到着した。
ド:ほらね
と得意気にタイ国際航空の看板を指差す。たしかに国際線のH・Jカウンターは4番エントランスなのだが、ロイヤルシルク(ビジネスクラス)はA・Bカウンターで1番エントランスなんだけどなぁ。ビジネスクラスに乗る客に見られなかっただけか・・・。(泣)
ドライバーはトランクの荷物を降ろし、私が持ってきたカートに荷物を載せてくれる。勘違いはあったが、仕事はきっちりこなしたので約束の300THBとチップを渡す。
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↓↓↓マウスオーバーでKIXまでの搭乗券とインビテーション
予定よりかなり早いが、特にすることもないので、チェックインカウンターに向かう。
ロイヤルシルク(ビジネスクラス)、ロイヤルファースト(ファーストクラス)用のチェックインカウンターがある1番エントランスまで戻って中に入る。
噂では1番エントランスでTG専属のポーターが荷物をチェックインカウンターまで運んでくれるとのことだが、そのようなポーターの姿は見かけなかった。
仕方なくロイヤルシルク、ロイヤルファースト用のチェックインカウンターに入って行く。更に先に進むとロイヤルファースト用のチェックインカウンターだが、ロイヤルシルクの私はそちらには入れない。
ロイヤルシルクのチェックインカウンターは待ち時間なく・・・というか、写真のように10個以上カウンターがあって、お客は3組程度である。行列ができるわけもないのにスペースもたっぷり取ってある。
チェストのようなイスに座ってチェックインをする。
BKK-SINのTG413便と一緒に、特典航空券のSIN-KIXのSQ618便のeチケットを出し、両方のチェックインと、KIXまで荷物をスルーできるか聞くと、問題なくできるとのこと。これでシンガポールで荷物を気にすることなく街歩きができる。
ただ、預け入れ荷物が32kgと表示されていたが、感覚的にそんなにないと思っていた。事実、帰国後自宅で量ってみると22kgであった。通常エコノミーは20kg以内、ロイヤルシルクは30kg以内で、スターアライアンス・ゴールド・メンバーは、20kgのバッグをさらに1つ追加できるはずなので問題ないけど、10kgの誤差はいかがなものか・・・。
7:43にカウンターにやって来て、7:48にチェックインを終える。ロイヤルシルクでこんなだから、ロイヤルファーストはいったいどうなっているのだろう?
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チェックインを終えるとソファが置かれている。せっかくなのでしばらくそこに座る。
チェックインカウンターの奥には専用のセキュリティチェックと、パスポートコントロールがある。今まで通っていたいつも混んでいるパスポートコントロールとは雲泥の差で、見ていると入って行く人は疎らである。
ここにいても仕方ないので7:57にセキュリティチェックに入り8:00に抜ける。
ベルトや時計、財布などを外し、金属探知機を抜けてまた身に付ける手間があったので3分要したが、もちろん待ち時間はない。
そのすぐ先にあるイミグレーションはカウンターが2つあり、もちろんどちらも待っている人はない。8:02に出国を完了する。
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専用のパスポートコントロールを抜けたエスカレーターを下りると、そのままRoyal Silk Loungeに入って行くようになっている。
レセプションでインビテーションが回収され、初めてのロイヤル・シルク・ラウンジの探検をしてみる。
細長い構造になっていて、ソファが置かれたエリアや、ビジネスマンを意識してちょっとしたテーブルが置かれたエリアなどがある。
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ロイヤル・シルク・ラウンジの探検を終え、ビジネス用のイスを確保して料理を取りに行く。
料理の種類は、下手なホテルのブッフェ並みかそれ以上ある。さすがホーム・グラウンドのラウンジだ。
取ってきた料理は写真の通りで、右の皿は右上から時計回りにあんまん、豚まん、パイで、何れも日本のものとは異なるタイ風の具材が使われている。
左の皿は右上から時計回りにスイカ、パパイヤ、メロン、パイナップルと、南国にいるうちにフルーツを食べておくことにした。
食後はメールをしたりネットをして時間を潰し、8:55にRoyal Silk Loungeを出る。
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↓↓↓マウスオーバーでRoyal Orchid Spa内に飾られている絵
で、やって来たのはRoyal Orchid Spaの斜め向かいにあるRoyal Orchid Spa。空港に早く来た理由は、ここに来るためだったのだ。
スワンナプーム空港発の、TG国際線でロイヤルシルク(ビジネスクラス)の乗客は、無料で30分のマッサージが受けられる。ちなみにロイヤルファースト(ファーストクラス)の乗客は、個室で1時間のSPAが受けられるそうだ。
レセプションで搭乗券を見せ、ヘッド&ネック、ショルダー、フットの中からショルダーマッサージを選び、マッサージ師が来るまで座って待ってくださいとのこと。
Dコンコースの飛行機が見渡せる席に座ると、間髪いれずにジュースが運ばれてくる。そして、ジュースを飲む間もなく(笑)担当のマッサージ師が私の名前を呼びながらやって来た。
マッサージは半個室のような場所で行われ、マッサージ自体は癒し系の上品なマッサージでとても心地よく、施術時間も長く感じられた。
あんまやのような揉みほぐし系ではなく、アジア・ハーブアソシエーションのような、SPAに近い感じのマッサージだ。
マッサージが済むと、最初の待ち合いスペースに戻され、レモングラスのハーブティーをいただく。マッサージ師にチップを渡すタイミングがなかったので渡しそびれたが、チップは必要ないのだろうか?
最後のマッサージを堪能して9:38にRoyal Orchid Spaを出る。満足じゃ。
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↓↓↓マウスオーバーでデザート
TG413便の出発ゲートはC10なので、搭乗前までCコンコースのRoyal Silk Loungeで過ごすことにする。
FRA行きのTG920便に乗った時は偶数側(右側)に入ったので、今回は奇数側(左側)のラウンジに入る。
日本行きのTG便は、このCコンコースになることが多い気がするが、今回もそうだったのか日本人の利用客を多く目にする。
ここではマウスオーバーで表示される通り、ハズレがないパイナップルとスイカを1切れずつと、タイのプチ・ケーキをカフェ・ラテと共に試してみる。歯が溶けるような激甘ケーキを想像していたが、意外に悪くなかった。
機内食があるので、食べ物は控えようと思っていたのについ食べ過ぎてしまった。
10:30にラウンジを出て搭乗口に向かう。
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●TG413便 (BKK 11:15 → 14:30 SIN)
一番遠いTG413便の出発ゲートのC10の搭乗待合に入り、しばらく待って10:41に搭乗する。
ウェルカムドリンクにシャンパンをもらい、ここでも讀賣新聞があったのでもらう。そんなに日本人がいるとは思えないが、TG便は讀賣新聞搭載がデフォルトなのだろうか?
座席は11Kでビジネスの最前列で隣は空席だった。実はこの便は毎日5〜6便あるBKK-SIN路線で、唯一ファーストクラスのあるA340-600という大型の機材で、この便にした最大の理由でもある。めったに乗れないビジネスクラスだから、機材にも拘ったのだ。(笑)
TG413便は11:11にドアクローズして、ほぼ定刻の11:16にプッシュバック、11:29に南へ向けて離陸した。
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↓↓↓マウスオーバーでメインディッシュ
11:35にシートベルトサインが消灯して、機内サービスが始まる。ドリンクはシャンパンをもらう。
メインディッシュはスズキの中華風蒸し物、エビのタイ風オムライス、チキンのねぎ醤油炒めの三種類からのチョイスでチキンを選ぶ。
12:03に写真の前菜がサーブされ、飲み物は赤ワインをもらう。
これだけでもかなりの量だが、でかいプレッツェルとガーリックトーストがもれなく付いてくる。そんなに食えないって!
さらにメインディッシュのチキンのねぎ醤油炒めがやって来たが、こちらは味見程度で食べ切れずに残す。最後にデザートが運ばれてきたが、さすがにこれは断った。だからそんなに食えないって!
BKK-SIN間には1時間の時差があり、実質2時間余りのフライトでここまで食事がフルサービスとは思わなかった。
食後は配られたイミグレーションカードとカスタマーカードを書くと、既に着陸に向け下降を始めている。
ここから時計を1時間進めて現地時刻で。
14:21にRWY20Rから南に向かって着陸して、定刻通り14:30にD46スポットに着く。14:33に降機して、初めてシンガポールの地に降り立つ。
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【TG413便諸元】
機材:TG413 Airbus A340-600、機体番号:HS-TNA、シリーズ:Airbus A340-600、型式:A340-642、製造番号:677、登録:2005/06
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●シンガポール到着
私の中ではシンガポールは観光客に優しく、入出国から交通、観光にいたるまでスムーズで難易度が低い印象であったが、果たしてその通りだった。
14:39にイミグレーションに到着し、わずか1分で入国する。しかもキャンディー付きでパスポートを返してくれた。
14:42に歩いている途中で見つけた両替所で、2,000THB(約5,000円)を79.75シンガポール・ドル(以下SGD)に替え、14:50にターミナル1からスカイトレインでターミナル2へ移動する。(約65円/SGD)
「Train to City」の案内に沿ってChangi Airport駅へ行き、EZ LINK Cardを購入する。EZ LINK CardはSUICAやICOCAのようなICカードで、代金は12SGD(約780円)。内訳は5SGD(約330円)がカード代金、7SGD(約460円)が支払い用で、MRTやバスが割安になる。
15:10MRTに乗り、乗換駅のタナメラ(Tanah Merah)駅に到着する。車内放送に従って進行方向左側のホームへ降りる。「To City」のサインも出ているので、注意していれば大丈夫だ。第一関門クリア。(笑)
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15:45にラッフルズ・プレース(Raffles Place)駅で降りる。
進行方向と反対側のH出口から地上に出て、しばらく歩くとシンガポール川にぶつかる。すると右手にカベナ橋(Cavenagh Bridge)が見える。
そのカベナ橋はシンガポール川に架かる最古の吊橋で1869年に建設され、現在は歩行者のみ通行できるようになっている。
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↓↓↓マウスオーバーで別の花嫁さん@靴履き替え中
そのカベナ橋は結婚写真のメッカになっているらしく、次から次へと新婚のカップルが、カメラマンやスタイリストを引きつれて来ていた。
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↓↓↓マウスオーバーでうしろ姿
こちらは子どもが川に飛び込む(突き落とす?)遊びをしている像。
マウスオーバーでそのうしろ姿を撮った写真が、ある意味リアル。
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●マーライオン・パーク
そのままシンガポール川沿いの通路を通り、フラトンホテルの敷地?を突っ切り、F1シンガポールGPのコースになっているフラトンロード、エスプラネードドライブを渡り、階段を下りていく。
目的のマーライオン・パークには15:57に到着すると、こんな塀が目に飛び込んでくる。
その塀には「Merlion Club is undergoing a makeover...(マーライオン・クラブは作り直してる最中でっせ)」と書かれている。
2011年の3月13日から5月15の間、マーライオンを取り囲んでワンルームのマーライオン・ホテルにしてはいたが、まさか改装中でマーライオンを見ることができないとは・・・。
マーライオンよ、お前もか!orz...
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その塀の先でジョボジョボと音がするので行ってみると・・・。
あのぉ、どちらさんでしょうか?
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その凛々しい横顔はもしかして・・・?
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じゃーーーん、マーライオンさんではありませんか!!!
実は塀に囲まれていたのは、マーライオンと背中合わせに立っているミニのマーライオンの方で、工事中で見られないことは知っていた。だが、ミニ・マーライオンが見られなかったのはやはり残念だ。
これで世界三大がっかりのうち2つを制覇したが、何れも”がっかり”することはなかった。
それだけに、CPHまで1万数千キロを移動してきて、あと十数キロにまで迫っていたのに、人魚姫に会うことができなかったのがとても悔やまれる。
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せっかくなので、話題のマリーナ・ベイ・サンズの空中プールに、マーライオンが注水している写真が撮れたので載せておく。(ねつ造)
さすがにマーライオンは人気者だけあって、多くの観光客で賑わっていた。マーライオンが吐き出す水を、口を開けて飲んでるようなポーズをする、定番の写真を撮る人が多くいた。(ちょっと羨ましかった・・・。)
ちなみにマーライオンを漢字で書くと「魚尾獅」で、魚のしっぽをした獅子ということか。ということは人魚姫は「魚尾娘」で、年をとると魚尾婆・・・(以下自粛・・・)。
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●ボート・キー
↓↓↓マウスオーバーでアイスクリーム・サンドイッチ
F1のコースをたどってシンガポール・フライヤー(大観覧車)にでも行こうかと、小林可夢偉も走ったエスプラネードドライブ(の歩道)を通り、シンガポール川の対岸に渡る。
その橋を渡り切ったところにアイスクリームの屋台が出ていたので、アイスクリームを食べてひと息いれることにする。
写真のように行列ができるほどの人気で、他の人が買うのを見て一番人気のマンゴーアイスのサンドイッチを頼む。
値段は1SGD(約65円)で味も悪くない。パンは緑色の山型食パンの8枚切りサイズで、この色なのはカヤを練り込んでいると思われる。アイスクリームはカップアイス2個分くらいのボリュームだろうか。
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↓↓↓マウスオーバーでラッフルズ卿の像@正面
あまりの暑さにシンガポール・フライヤーへ行くのを断念し、反対の上流側に向かう。
川沿いの道を通ってカベナ橋を渡り、ボート・キーを通ってサウスブリッジ・ロードに抜けようと思ってボート・キーに差しかかった時、対岸に写真のラッフルズ卿上陸地点を示す像を見つける。
カベナ橋まで戻るのが面倒なので、望遠をMAXにして撮ったのがこの写真。残念ながらうしろ姿だったので、来た道をとぼとぼ歩いてカベナ橋を渡り、ほうほうの体でラッフルズ卿の像を正面から撮る。
この像はボート・キー側にあると思いこんでいたためにこのような失敗をしたのだが、そもそもの原因は調査不足にあるのだ。
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●マックスウェル・フードセンター
ラッフルズ卿の像からサウスブリッジ・ロードに出る。次に目指すのはチャイナタウンの少し先にあるマックスウェル・フードセンターだ。
シンガポールは地下鉄網とともにバス網も発達しているとのことで、このサウスブリッジ・ロードを歩いているとバスを捕まえることができると思っていた。
ところがなかなかバスはやって来ず、気が付けばチャイナタウンまで来ていて、バス停を見つけたのはマックスウェル・フードセンターまで200mもないところだった。(笑)
結局最後まで歩ききって、マックスウェル・フードセンターには17:00に到着した。
ちなみにシンガポールは屋台を集めてフードコートにする政策をとったそうで、そのフードコートはホーカーズと呼ばれている。
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↓↓↓マウスオーバーで海南鶏飯(チキンライス)
わざわざマックスウェル・フードセンターまで来た理由は、ここにシンガポールで一番おいしい海南鶏飯(チキンライス)を出す天天海南鶏飯という、写真のようにいつも行列ができているホーカーがあるからだ。
前述の通り、バンコクでカオマンガイを食べてきたのもここの海南鶏飯と食べ比べするためで、結論を言えば両者は似て非なるもので甲乙付け難いが、強いて言えばカオマンガイの方が好きという答えになる。
ご飯とスープは海南鶏飯が上、タレと値段はカオマンガイが上で、鶏肉は引き分けというのが個別評価だ。
ちなみにここの海南鶏飯は3.5SGD(約230円)だった。もちろん満足。
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海南鶏飯を完食後、どんなものがあるかひと通りホーカーズを回ってみる。
特に食指が動くことがなく、マックスウェル・フードセンターを後にしようと、ホーカーズを出たところにジューススタンドを見つける。
ずいぶん歩いて汗をかいていたので、水分補給のためマンゴーミルクシェイクをオーダーする。
値段は2.3SGD(約150円)で、南国ではこの手のモノにハズレがなくおいしい。水分補給とともに体感温度もずい分と下がった。
17:32に、今度こそマックスウェル・フードセンターを後にする。
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●チャイナタウン
まだ時間はたっぷりあるので、MRTのチャイナタウン(Chinatown)駅に向かう。
マックスウェル・フードセンターを出たサウスブリッジ・ロードは、遠くに高層ビルが見える漢字の看板が並ぶ通りなのだが、突如スリ・マリアマン寺院というイスラム寺院があったりするという、多民族が住むごちゃまぜ国家の一端を垣間見ることができる。
チャイナタウン駅に向かうパゴダストリートを入ると、写真のようなお洒落な雑貨店が立ち並んでいる。
もっとも私は買い物に興味がないので素通りしたが、多くの買い物客(観光客?)で賑わうエリアのようだ。
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●セントーサ島
17:55にチャイナタウン駅からMRTに乗り、18:00にハーバー・フロント(Harbour Front)駅で降りる。次の目的地はセントーサ島で、そこに行くにはいくつかの方法があるが、今回は手っ取り早くセントーサ・エクスプレス(Sentosa Express)というモノレールを使う。
MRTの改札を出て、セントーサ・エクスプレスのサインの通り、ビボシティ(Vivo City)というショッピングセンターの3階にあるセントーサ駅(Sentosa Station)に辿り着く。
チケット売り場は大行列で、いったん私もその並ぶが、自動改札を通る人をよく見ると、EZ LINK Cardで入っているようだ。
どうやらこの列は、島内のアクティビティのチケットか、ジョイントチケットを買おうとしている人の列だったようで、セントーサ島に行くことが目的の私には関係なかったようだ。(未確認)
列を抜け、EZ LINK Cardをかざしてホームに入る。窓口で恥をかかなくて良かった。(笑)
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改札を抜け、真っ直ぐ行くと乗り場がある。
土曜日の夕方だというのにホームは溢れんばかりの人出で、1回で乗れるか心配だったが、何とか折り返しのモノレールに乗り込むことができた。
セントーサ・エクスプレスは、セントーサ、ウォーターフロント(Waterfront)、インビア(Imbiah)、ビーチ(Beach)の4つの駅がある。
18:08にモノレールは発車し、18:15に目的のインビア駅で下車する。
写真はインビア駅を出たところにいた、かわいいマーライオン。
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ここに訪れたのは他でもなく、このマーライオン・タワーを見るため。
実はこれ、タワーというだけあって、口の中と頭の上展望台になっているのだ。
当初は入ろうと思っていたが、周りはファミリーばかりで気が引け、気分が乗らなかったこともあって止めておいた。ひとり旅は辛い・・・。
実はシンガポールには5体のマーライオンあり、当初はその5体を制覇するつもりだったが、前述の通りマーライオン・パークのミニ・マーライオンが改装中で見れないことを知っていたので、この企画はボツになったのだ。
ちなみに残りの2体は、シンガポール政府観光局の前と、マウントフェーバーというところにあるそうだ。
このセントーサ島にはUSS(ユニバーサル・スタジオ・シンガポール)、アンダーウォーター・ワールド、ドルフィン・ラグーンなどのテーマパークやアトラクションが集まる、一大リゾート・アイランドになっている。
ひとり旅の私には似つかわしくないので長居は無用とセントーサ島を後にすることにする。
セントーサ・エクスプレスのインビア駅のホームに上がると大行列ができている。
モノレールは5分おきくらいにやって来るが、どれもほぼ満員だ。降りた客の分だけ乗り込めるのだが、何とか3便目に乗ることができた。
だが、それは悪夢の始まりでもあった。車内に乗り込んだ時、すでに仄かに臭っていたのだが、ドアが閉まるって発車すると臭いの濃度がどんどん高まってくる。若い女性グループも鼻を押さえ、苦笑いをしながらインド系の家族に目をやる。そう、臭いの元ははベビーカーに乗せられたインド系の乳幼児なのだが、責任はその親にある。シアトルふたたびの時のAC063便での出来ごとがフラッシュバックされる風景だ。いや、悪臭だ。(泣)
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●再びマーライオン・パーク
息も絶え絶えにセントーサ駅に着き、来た道を戻ってMRTのハーバー・フロント駅の改札を入ろうとすると、ブザーが鳴ってゲートが閉まる。EZ LINK Cardの残金が足らなくなったのだ。
窓口でチャージできる最低額の10SGD(約650円)を渡して追加してもらう。そんなに乗らないが仕方ない。また来よう。(笑)
当初はオーチャード通りにでも行こうと思っていたが、マーライオンにもう一度会っておこうと、マーライオン・パークに戻ることにする。次回いつ来れるか分からないからだ。
再びラッフルズ・プレース駅でMRTを降り、最初に来た時と同じ経路を辿って19:08にマーライオン・パークに着く。そして、マーライオンに別れを告げ、滞在時間3分でマーライオン・パークを後にする。
それにしてもこの時間でも観光客で賑わっているあたり、がっかりどころか小便小僧と同様に人気者じゃないか。
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●ラッフルズ・ホテル
最後に向かったのはラッフルズ・ホテル。
MRTで最寄のシティ・ホール(City Hall)駅に行こうと、ラッフルズ・プレース駅に戻るが、入り口が見つからずプチ迷子になる。
行ったり来たりして、何とかラッフルズ・プレース駅を見つけ、MRTにひと駅乗って19:30頃シティ・ホール駅に着く。こんなことなら歩いた方が早かったかも・・・。orz
シティ・ホール駅はラッフルズ・シティというショッピングモールに直結していて、ラッフルズ・ホテルにはそこを抜けて行こうとしたが失敗。なかなか建物の外に出られない。それでも方向感覚を頼りに、何とかブラス・バサ・ロードに出ることができた。
ビーチ・ロードに入って、ようやくラッフルズ・ホテルに到着する。
本当はここにあるロング・バーでシンガポールスリングを飲むつもりであったが、格式が高そうなエントランスと客層に気おくれして、結局ホテルに入ることなく引き返すことにした。
どうも私にはこういう場所は不釣合いな気がするのだ。
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●@チャンギ空港
今度はラッフルズ・シティを通らず、ビーチ・ロードからスタンフォード・ロードを通ってシティ・ホール駅に戻り、19:42にMRTに乗ってタナメラ駅でガラガラの空港線に乗り換え、20:10にチャンギ空港に到着する。
空港駅にあるフライト案内でSQ618便がターミナル3であることを確認して、時間がたっぷりあるのでターミナルを散策することにする。
その中でも一番興味が沸いたのはスーパーマーケット。ちなみに330mlくらいの缶ビールは、タイガーが2.55SGD(約170円)、ハイネケンが3.05SGD(約200円)と、日本とあまり大差ない。
また、ダンキン・ドーナツは1個1.6SGD(約105円)で、「5 Buy Free 1 $8.00」というのが人気のようで行列ができていた。
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ターミナル散策にも飽きたので、ターミナル3に行く。ここがメインターミナルのようで、かなりデカい。
さらに散策は続き、上の階に上がりってショッピングエリアや、レストランを見て回る。ターミナル全体を見渡せる場所もある。
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パスポートコントロール手前にある両替所で、あまったSGDをTHBに戻すと、50.4SGDが1,180THBになり、手元に0.55SGDが残る。使ったのはわずか2,000円ほどだった。
21:00にイミグレーションに行き、並ぶことなく21:01に出国する。
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↓↓↓マウスオーバーで最後の晩餐@質素
事前に調べていたラウンジは、SilverKris LoungeとKrisFlyer Gold Loungeがターミナル3の3階にある。定評のあるSQの本拠地のラウンジということで楽しみにしていたのだ。
入ったのはSilverKris Loungeの方で、特典航空券とはいえ、一応ビジネスクラスなのでどちらのラウンジでも入れるのだが、SilverKris Loungeはスイート、ファースト、ビジネスクラスの乗客のみで、ゴールドステータスの会員でもエコノミークラスの搭乗客は利用できない。
まずはシャワーを借りて汗を流す。数えてはいないが、シャワールームは並ぶ必要がないくらいあった。
中ははっきり言って狭い。アメニティにシェービングクリームと髭剃り、マウスウォッシュがあるあたりが他と違っているところか。
食事もかなり充実していたが、食欲がなかったのでマウスオーバーのようにビールとチーズ、大量のフルーツで満腹となった。
食後はフリーのWi-Fiでネットをしたり、撮った写真を見たり、睡魔と闘ったり(笑)して過ごす。
フライト案内によると、出発時刻が1:25から1:45に変更されていて、1時頃搭乗ゲートに行けばいいのだが、ちょっとターミナル3の制限エリア内を散策するため、24:33にラウンジを後にする。
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チャンギ空港はトランジット客に優しい空港で、いろいろな設備やサービスが提供されている。
3つのターミナルにそれぞれひまわり、サボテン、バタフライのガーデンがあり、このターミナル3にはバタフライガーデンがある。
そのバタフライガーデンに向かうが、夜ということもあって人気も少なく、なかなか見つけることができない。やっとの思いで見つけると、メンテナンス中で入ることができない。orz
少し早いが搭乗口に向かう。
その途中にはソファがあったり、インターネットコーナーがあったりと、なるほど噂に違わぬ旅人に優しい空港だ。
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本日の歩数
歩数:24,116歩、EX歩数:11,639歩、消費Cal:865Kcal、距離:16.428km
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