INDEX
1日目 -5月1日(火)-
■JAPAN(KIX)→THAILAND(BKK)→
2日目 -5月2日(水)-
■→GERMANY(FRA)→DENMARK(CPH)→BELGIUM(BRU)
3日目 -5月3日(木)-
■BELGIUM(BRU)→
4日目 -5月4日(金)-
■→THAILAND(BKK)
5日目 -5月5日(土)-
■THAILAND(BKK)→SINGAPORE(SIN)
6日目 -5月6日(日)-
■SINGAPORE(SIN)→JAPAN(KIX)
おまけ
■Hotel Saint-Michel(Brussels)
■City Lodge Soi 19(Bangkok)
■Souvenirs
まえがき ※ダラダラと長いので興味のある人は読んでください。
●2011年9月
【航空券(1)(7)の予約】
今回のいきさつは弾丸シリーズ第一段の帰路に今回のプランを思いついたことに始まる。
そのプランとは、1回の旅行で世界3大がっかり(コペンハーゲンの人魚姫、ブリュッセルの小便小僧、シンガポールのマーライオン)を見て来るというもので、世界3大がっかりを見た人は山ほどいるが、それを1回の旅行で行う酔狂な人はほとんどいないだろうというもの。
さっそく帰国後に日程やフライト、金銭面等、シュミレーションを行って実現の可否の検討を始める。
日程はもっとも長い連休になりそうな2012年のG/Wに絞り、予算はいつも通り”できるだけ安く”で検討した結果、可能との結論を出す。もちろん”世界3大がっかり”だけでなく、他にもお楽しみを追加している。
G/Wは日本の3大休暇の1つなので、日本発着の航空運賃は高くなる。しかし、日本を出てしまえば海外は普通の料金なので、安く、あるいは普通の料金で日本から脱出する方法を考えればいいのだが、そんな方法があるのだろうか?
あるのだ。しかも”特典航空券”という、ほとんどお金がかからない方法が。
さっそく実行にうつすべく、弾丸シリーズ第一段のマイレージの積算を確認し、速攻で特典航空券の予約を入れる。
G/Wということで最終的に満席というか、特典航空券の枠が埋まるだろうから、早目に取るに越したことはないとの判断であったが、2ヵ月後に別の意味でこの判断が奏功することになる。
予約から約2ヶ月後の2011年11月に、予約を入れたエア・カナダのアエロプランというマイレージクラブ(厳密にはフリークエント・フライヤー・プログラム=FFP)から、突如燃油サーチャージを徴収する旨の発表がなされたが、早目に予約したおかげで、空港利用税の約4,600円のみの出費で済んだのだ。
行きはタイ国際航空(以下TG)で関西空港(以下KIX)→バンコク(以下BKK)、帰りはシンガポール航空(以下SQ)でシンガポール(以下SIN)→KIXという、航空会社も現地出発地も異なる航空券で、しかもあろうことか人生初のビジネスクラスで予約する。
前年から貯めているエア・カナダのアエロプランというマイレージクラブは、日本−東南アジア間(一部例外は除く)の特典航空券がエコノミーで20,000マイル、ビジネスが30,000マイルで取れるのだ。
これは2011年に行ったチェンマイ(5,204マイル)、シアトル(11,330マイル)、スイス(16,420マイル)の3つの旅行で得たマイルで、ビジネスクラスに乗れるということになる。
もちろん特典航空券は普段でも使えるが、長期休暇が取りにくいサラリーマンにとって、日本の3大休暇で使うとよりメリットが大きいと言える。※ただし、ブラックアウトと呼ばれる特典航空券取得を除外する期間を設けている航空会社もあり。
●1月
【航空券(4)の購入】
当初予定していたBKKからコペンハーゲン(以下CPH)へのフライトが、その曜日だけ休便になった模様。まだ先のことなので、この時点ではシアトルふたたびの準備に集中する。
そんなさなかエクスペディアにスカンジナビア航空(以下SK)のCPH→ブリュッセル(以下BRU)間のフライトが格安で出ているのを見つける。ノー・リファンドという条件だが、全て込みで6千円というのに惹かれて予約する。
【代替プランの検討開始】
CPH→BRU間が格安で買えても、BKK→CPH間のフライトが無ければ線はつながらないので、この頃から最悪の事態に備えて”世界3大がっかり”に代わるプランの検討を始める。
この代替プランはKIX-BKK、SIN-KIXの特典航空券を行使し、CPH−BRUの格安航空券は捨てることを前提で考え、これはこれでいくつかの面白いプランを思いつく。最終的にどのプランになるか分からないが、次回以降の引き出しが増えた。
こういうプランニングをしている時期は結構楽しいものだ。
●3月
【航空券(3)の予約】
出発まで2カ月を切ったが、BKK→CPH間のフライトがどうにもならない。他の航空会社や別の空港を経由する便を探すも、ことごとくうまく接続できない。
そんな中、発想を変えて経由便で探すと、何とか繋がりそうなルートを発見する。TG920便でBKK→フランクフルト(以下FRA)に飛び、ルフトハンザ航空(以下LH)のLH822便でFRA→CPHに飛べば、当初の予定より滞在時間は短くなるものの、目的を果たすのに十分な時間を取ることができる。
さっそくLH822便の料金を調べるが、1時間半ほどのフライトがエコノミーでも8万円超えという、目を疑うような金額が表示される。そもそもこの区間を飛ぶ予定は無かったので予算は無く、予備費を大きく超える金額に諦めモードになる。
万策尽き、いくつかの代替プランの中の1つに切り替えようと思っていた矢先、妙案を思いつく。”特典航空券”だ。
アエロプランに残高は無いが、ユナイテッド航空(以下UA)のFFPのマイレージ・プラスにはマイルがたんまりある。今ではクレジットカードの支払いによるマイルがメインになっているが、アエロプランに入会する前までのフライト・マイルはここに貯めていた。今まで一度もUAに乗ったことがないことに申し訳ない気もするが、背に腹は代えられない。
これでダメなら代替案に切り替えることにしてユナイテッド航空(以下UA)に電話をかけると、LH822便の特典航空券(これもビジネスクラス)の予約があっさり取れた。
実はここにこの旅最大の落とし穴があったのだが、もちろんこの時点では知る由もない。
【航空券(2)(5)(6)の予約】
これで線がつながり、残りのフライトの予約を一気に行う。
TGのホームページからBKK→FRAとBRU→BKKというオープンジョーのチケット(エコノミー)と、BKK→シンガポール(以下SIN)の片道チケット(ビジネス)を購入し、これで以下のようなスケジュールとなった。
ちなみに前者のチケットは、マイル加算対象のブッキングクラスで最安値のQの場合、BKK-FRAやBKK-BRU、BKK-CPHの単純往復とほぼ同一料金で買える。また、BKK→SINの片道チケットはエコノミーとビジネスで大きな金額差がないことと、スワンナプーム空港でのサービスを期待してのことで、当初から織り込み済みのことである。
【5/1】 (1) KIX 11:45(TG623)15:35 BKK <トランジット> (2) BKK 23:45(TG920)+1 06:00 FRA
【5/2】 (3) FRA 07:15(LH822)08:40 CPH <市内観光> (4) CPH 15:10(SK1593)16:40 BRU<市内観光>[泊]
【5/3】 (5) <市内観光>BRU 13:30(TG935)+1 05:35 BKK
【5/4】 BKK <買い物、マッサージ>[泊]
【5/5】 (6) BKK 11:15(TG413)14:30 SIN <市内観光> (7) SIN 01:25(SQ618)08:55 KIX
【5/6】 (7) SIN 01:25(SQ618)08:55 KIX
5泊6日で機中3泊という、二度としたくない荒行ともいえる行程である。
【ホテル(1)の予約】
5泊のうち機中泊が3あり、ホテルに泊まれるのはたったの2泊で、上記スケジュールの通りBRUとBKKで1泊ずつである。
本来ホテルにこだわりはないのだが、BRUでは世界遺産のグラン・プラスにあるホテル サンミッシェルにどうしても泊まりたかったので、航空券の確保後、予約に動き始める。
取り扱っている旅行代理店が少なく、その数少ない取り扱い店でも予約ができない。仕方なく直接ホテルとメールでやり取りを行い、何度かメールのやり取りをして予約を取る。
最後にメールでバウチャーが送られてきたが、17時以降チェックインの場合は、予めクレジットカード情報を電話かFaxで伝えておかないとキャンセルするとの一文がある。
SK1593便のBRU到着が16:40なので、ホテルには早くても17:30頃にしか着けそうにない。だけどクレジットカード情報を渡すのには抵抗がある。どうしたものか・・・。
●4月
【ホテル(2)の予約】
残る1泊のホテルは勝手知ったるBKKなので放置していたが、出発まで1ヶ月を切ったので重い腰を上げる。
当初はSINで話題のホテルに泊まる計画をしたが、そこに限らずSINのホテルは日本並みに高く、勝手知ったるBKKに宿泊することに落ち着いたという経緯もある。そこでちょっと豪華なホテルも考えたのだが、ホテルライフを楽しむような旅のスタイルでもないので、最高の立地でありながら値段が安いシティ ロッジ Soi 19に決める。
部屋のタイプはSuperior RoomとDeluxe Roomの2種類で、せめてもの贅沢として200THB高いDeluxe Roomを予約した。といってもノー・リファンドという条件だが、素泊まりで1,300THB++で、税・サービス料を含めた総額が1,531THB(4千円強)と格安だった。
【出発準備】
気がかりなのは5/2のFRAで1時間15分しかないTG920便からLH822便への乗り換えで、今回の旅行の成否はここにかかっていると思っている。MCT(Minimum Connecting Time)の60分はクリアーしているが、虫の知らせというか、どうも何かがひっかかる。
事前にできることは限られているが、できることはやっておきたい主義なので行動にうつす。
まずTGに電話して、FRAでの乗り継ぎ便と乗り換え時間が短いことのインフォメーションを入れてもらう。KIXでFRA-CPHのLH822便のボーディング・パスを発券できるか聞くと、荷物はスルーで行くが、発券は当日チェックイン・カウンターで聞いてくれとのこと。
次にLHにも同様にインフォメーションの依頼と発券の質問をする。インフォメーションはOKで、発券はFRAでしかできないとのこと。KIXでもBKKでも不可だと言われる。これは当日確かめてみるしかない。
最悪の事態を想定して、自作のしおりに後発のフライトと、FRA-BRU間の陸路での移動方法を加えておく。
次にホテル サンミッシェルと再度メールのやり取りを行う。
何度かやりとりをして、クレジットカード情報なしで19時まで部屋を確保してくれることになり、こちらは心配の種を消すことができた。
【今回の荷物】
FRAでの乗り換え時間が短いことと、シアトルふたたびでロストバゲージの憂き目に遭ったこともあり、今回も預け入れ荷物なしで出かけることにする。
パッキングは出発前日に行い、大半の荷物はシアトルに行ったときと同じで、バッグを移し替えただけともいえる。ただ、今回は移動ばかりで洗濯ができないため、下着類が多めになっている。
【バックパックの中身(5.5kg)】
メインは衣類で、防寒用ダウンジャケット、雨対策用ゴアテックスのウィンドジャケットを各1着、下着類(パンツ、半袖Tシャツ、靴下を各5組)、半袖襟付きシャツ、長袖Tシャツ、ズボンを各2組ずつ。
グルーミングケースに髭剃り、ファーストエイド、ブラシで、他にコンプレッションベルト、ダイヤル式ロック、ブリュッセルで買う予定のお土産を預け入れるボストンバッグを入れている。
【ショルダーバッグの中身(2.5kg)】
パスポート、機内セット(スリッパ、ノイズキャンセル・イヤホン、アイマスク)、筆記用具、マスク、デジカメと予備電池、充電機器、外貨、自作のしおり、ティッシュペーパー(トイレに流せるティッシュとウエットティッシュ、普通のウエットティッシュ)、バウチャー等
|
今回はシアトル旅行からあまり間が空いていないこともあり、行きたいポイントくらいしか細かい調査ができていない。
いつもより不安が大きく、今回は胸騒ぎがする。果たして無事に帰ってこれるのだろうか?
|