-まえがき-
●いきさつ
スターアライアンス加盟航空会社の中国国際航空(CA)。
以前、エーゲ航空(A3)の上級会員を目指していた時、CAのビジネスクラスで日本各地−北京−成都−シンガポールという、約14万円で一発解脱できるルートがあった。中国企業ということでマイルの加算漏れ等、トラブルに遭遇するリスクもあるが、ビジネスクラスでこのマイル単価は他のスターアライアンスのマイル修行にも利用できると思っていた。
その後修行僧が群がったのか値段が上がり、企画倒れで終わっていたが年明けに関空−北京−シンガポールというルートが約13万円で出ていた。4月以降日系エアラインの燃油サーチャージが下がるので注視していたところ、シルバーウィークにもかかわらず総額\105,700という値段で出た。中国の航空会社とはいえ腐ってもタイ、エコノミーに毛が生えた程度の値段でビジネスクラスに乗れるのだ。不安はあるものの、ものは試しに乗ってみることにしたのが今回の旅の始まりである。
●航空券 ※KIX:関西国際空港、PEK:北京首都国際空港、SIN:チャンギ空港
善は急げとばかりに、4/3に中国国際航空のHPから以下のフライトを予約・発券する。
・9/19 KIX 13:50(CA928)16:25 PEK
・9/20 PEK 00:05(CA975)06:25 SIN
・9/22 SIN 22:10(CA970)06:10 PEK 08:40(CA927)12:40 KIX
シルバーウィークは9月19日から23日までだが、ディレイとか不測の事態に備え、一日余裕を持たせ22日帰着とした。結果的にそこまで神経質になる必要はなかったのだが・・・。
●行き先
フライトは決まったけど、行き先が決まらないまま3ヶ月連続で今後の旅行の準備旅、欧州リベンジ旅、お盆に家族でタイランドに出かける。その合い間に漠然と以下の3つのプランを考える。
1.シンガポールでホテルライフを満喫
2.海路でインドネシアの島に渡る
3.陸路でマレーシア
1.は魅力的だが、ただでさえホテル代の高いシンガポールでホテルライフを楽しむには、それなりの対価を払う必要があり、海外ではひと部屋いくらという値段設定がほとんどなので、一人で泊まるにはコスパが悪い。
2.は高速船で約1時間という距離にビンタン島とバタム島があって気軽に行くことができる。ビザ廃止という追い風もあったが、海路ということで悪天候時は欠航というリスクもあり、マリンレジャーが主となるため食指が伸びない。
3.が一番現実的で、ジョホールバルへはバスが頻発していて、クアラルンプールや世界遺産の街マラッカへも長距離バスが出ている。マラッカ・・・、沢木耕太郎・著の深夜特急(2)マレー半島・シンガポール(新潮文庫)で、たしか”マラッカの夕陽が美しい”とあったなと思い、再度読み直すと「マラッカ海峡に沈む夕陽はとてつもなく大きく赤い、と聞いたことがあった。」という一節で、沢木氏と同じ夕陽が見たいと、一気にマラッカに行く気になったのだ。
●ホテル
オランダ広場を基点とすると、西側、北東部、南側のマコタパレードにあるようだが、ジョンカーストリートに近い西側の伝統的なショップハウスを改装したホテルを探す。ショップハウスとは、一階が店舗や事務所で二階が住居になっていているプラナカン(ババニョニャ)文化の影響を受け、間口が狭くて奥行きが深い長屋のような造りとなっている建物をいう。
いくつか対象のホテルはあるが、最も評判が良いのはホテル プリ マラッカ(ホテルプリ)で、館内はババニョニャの装飾品が飾られ、美しい中庭もあり、ホテル自体が博物館のようだとか。満室のエージェントが多い中、8/18に残り1室となっていたExpediaから予約を入れる。代金は税・サ・朝食付きで\5,394。
●準備
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