●大阪国際空港へ (山陽IC 07:03 → 09:17 大阪国際空港)
6時にセットした目覚まし時計より早く5:30に起床。普段なら二度寝するところだが、この日はそのまま布団を出る。
コーヒーを飲みながら荷物の最終チェックをしたり、フライトや天気の確認をして時間を潰して6:45に自宅を出る。
家内の運転で山陽ICの専用バス乗り場には6:51到着。10分少々待ってバスに乗り込み、7:05に発車。いよいよ今回の旅が始まった。
乗客は15人ほどで、山陽ICから乗ったは私とビジネスマンの2人。既に乗っていたほとんどは旅行客のよう。
バスは順調に進み、途中三木SAで20分の休憩を取り、大阪国際空港へは定刻通り9:17に到着する。
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●@大阪国際空港
バスを降りた場所から一度モノレールの大阪空港駅に上がり、連絡橋を渡ってANAグループのある南ターミナルへ移動する。
チェックインカウンターに行くと、もうひとつ早い便への振り替えも可能とのことだが、丁重にお断りして予定通りの便でもう少し前方への席をリクエストすると、エコノミー2列目の6Aをアサインしてくれた。エアカナダのHPからの予約では18・19列目の座席しか選べなかったのだ。
荷物を預け、9:25にチェックインを終えて2階(実際は3階)に上がると、プレミアム・チェックインカウンターを見つける。本来ここでチェックインできたわけだが、1階のチェックインカウンターも混んでいなかったので問題ないが、折角なので保安検査場のプライオリティ・レーンを使わせてもらう。
一般の保安検査場は一列に7〜8人並んでいたが、プライオリティ・レーンの待ち時間はなし。9:35に保安検査場を通過する。
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保安検査場を出てエスカレータを降りると左手にANA Loungeを見つける。
チェックインカウンターと同様にここでもカードの提示は不要で、ボーディングパスをセンサーにかざすと受付嬢に「ごゆっくりどうぞ」と奥へ促される。
2階は結構人がいたので3階に上がる。どうやら保安検査場のフロアにも入口があったようだ。
窓際のカウンターに席を取る。ビジネスマンが大半だが、私のような旅行者もちらほら見かける。ビジネスマンには申し訳ないが、朝ビールをいただく。
そんな悪行が祟ったのか、ビジネスマンに呪われたのか、この旅最初のトラブルが起こる。デジカメのズームをするとレンズが戻らなくなるのだ。
電源を切れば戻るのだが、ズームを戻そうとするとモーターが空回りしている様子。手でアシストしたり、軽く叩いてみたりするが効果なし。電源を切れば元に戻るので取りあえず使うことはできる。最悪どこかで安いデジカメを買うことも視野に入れ、家内に特別申請のメールをしておく。(笑)
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●NH022便 (ITM 11:00 → 12:15 HND)
10:30頃9番搭乗口に向かう。
しばらく待って事前搭乗に引き続き優先搭乗が始まったのだが、既に何人も並んでいて10:44に10番目くらいに搭乗する。
さすが日本の国内線だけあって搭乗開始時間にはみんな集まっていたようで、気遣いの日本人らしく搭乗もいたってスムーズだ。この日本では当たり前のように思えることも、カナダでは良くいえば個人主義、率直に言えば自分勝手な人にイラつかされることになる。
【NH022便諸元】
機材:767-300(76P)、機体番号:JA8274、シリーズ:Boeing 767-300、型式:767-381、製造番号:24005/222、登録:1988/06
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10:55にドアクローズ、10:56にプッシュバック開始、着陸機を待って11:12に北へ向かって離陸し、すぐに左旋回して高度を上げていく。
11:20頃シートベルト着用のサインが消え、しばらくすると早くも羽田空港着陸へ向け降下を開始するとのアナウンスがある。実質水平飛行は20分もあっただろうか?
ふと窓の外を見ると富士山が見える。おのぼりさんらしく撮影しておく。(笑)
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●リムジンバス (羽田空港 12:40 → 14:05 成田空港)
11:52に海側から着陸。実質飛行時間は40分ということになる。
タキシングをして定刻より10分あまり早い12:02に70番ゲートに到着。
前方の席ということもあって12:04に降機し、プライオリティ・タグの効果かバゲージクレームでの荷物のピックアップも待ち時間はほとんどない。
今回羽田−成田間はリムジンバスを使うつもりでいたので、1階到着ロビーの7番のりばに向かい、自動券売機で乗車券を購入すると12:20発の乗車券が出てきた。発車まであと3分。外に出るとすでにバスは待っていて、荷物を預けて引換券をもらいバスに乗り込む。
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バスは定刻通り12:20に第2ターミナルを発車する。乗客は10人ほど。
第1ターミナルに立ち寄る。記憶が定かではないが、誰も乗らなかったように思う。
しばらくするとスカイツリーが姿を現す。ここでもおのぼりさんは撮影を試みるが、ビルなどの障害物でなかなか撮れない。そして何とか成功したのがこの1枚。(笑)
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バスは快調に進み、約1時間で成田空港に到着する。
写真は成田空港到着前の検問所?で、警官がバスに乗り込んできてひとりひとりパスポートチェックを行う。こんなことは初めてなのでちょっと驚いた。
バスは第2ターミナルを経由して13:25に第1ターミナルに到着した。
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●@成田空港
ターミナルに入るとエア・カナダのDチェックインカウンターはすぐに見つかり、しかもチェックインカウンターはオープンしていて、一人待っただけでチェックインを行う。
ここでのオペレーションはANAのスタッフがやっていて、成田−バンクーバー、バンクーバー−シアトルの2枚のボーディングパスを受け取る。バンクーバーでの乗り継ぎ時間が短いということで、エア・カナダのスタッフに連絡して最前列のバルクヘッドをアサインしてくれた。このあたりの気遣いがANAクオリティだと思う。
ちなみにWeb上で復路のトロント−バンクーバー間のアップグレード券をトライするが、何度もはねられる旨を伝えるとエアカナダのスタッフに聞いてくれたのだが、サポートデスクに電話しろとのこと。ANAのスタッフは恐縮していたが、良くしてくれたあなたに感謝こそしても責める気は毛頭ない。
今思えばこれがこれから始まるエアカナダ・クオリティの序章だったのだ。
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チェックインが終ったのが13:39。時間があるのでターミナル内をぶらつこうと思ったが、面白そうなのもなくセキュリティチェックに向かう。こちらもほとんど並んでいなかったので、13:49に3分ほどで通過する。
この先当分シャワーを浴びることができないので、United Clubでシャワーを借りることにしていた。
United Clubに入り、受付でシャワーを使いたい旨を伝えると、入って右奥に専用カウンターがあるという。そのカウンターでボーディングパスを預け、番号札とドライヤーを受け取り、使用後に番号札とドライヤーとボーディングパスを引き換えるシステムになっている。
シャワーの後に枝豆とビールをいただいていると、空気枕をつけたままの新婚旅行風の韓○人カップルが右往左往していて、思わずビールを噴き出しそうになる。しかも隣りのテーブルに座ってきて、そのみっともない姿で写真まで撮っているではないか。笑いをこらえるのが大変なので席を立つが、この後も空気枕をつけたままの韓○人を度々見かけたので、もしかしたら韓○では流行っているのだろうか?
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United Clubを出てAC004便が出発する42番ゲートを確認し、同じ第4サテライトの2階にあるANA Loungeに入る。United Clubが広かったためか狭く感じられる。
ここでもビールをいただくが、朝から固形物はスナックと枝豆ぐらいしか食べていないので山菜そばを食べる。普通の半分くらいの量で、味の方も駅そばと同等で特別美味しいという訳ではないが、なかなかの人気のようだ。
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搭乗時間が16:20になっていたので、16:15にラウンジを出て42番ゲートに向かう。途中、高校生の一団に出くわす。
途中、高校生の一団に出くわす。修学旅行と思われるが、私は東京方面だったことを考えると隔世の感がある。
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●AC004便 (NRT 17:00 → 09:55 YVR)
42番ゲートに着くと搭乗が始まっていて、そのまま16:20に優先搭乗する。機内に入り、男性CAにボーディングパスを見せると「Oh! Best seat」と言われる。
そのBest seatに座っていると、先ほどの高校生の一団が乗り込んでくるではないか。バンクーバーではアメリカ側のイミグレに来なかったので、どうやら行き先はカナダのようだ。
この一団のせいかどうか分からないが、このフライトは満席とのこと。
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ほぼ定刻の16:59にプッシュバック開始。離陸待ちとの機内アナウンスがあったものの、さほど待つこともなく17:12に南へ向かって離陸し、10分後の17:22にシートベルトサインが消灯した。
【AC004便諸元】
機材:Boeing 767-300(763)、機体番号:C-FOCA、シリーズ:Boeing 767-300、型式:767-375/ER、製造番号:24575/311、登録:2002/01
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18:00に機内食のサービスが始まる。
今回もビーフorチキンということで、前回ハズレがなかったビーフをチョイスする。ここまでビールをたらふく飲んでいるので飲み物は赤ワインにした。
メインディッシュはビーフシチューとマッシュポテト、時計回りにバターロール、豆のサラダ、チョコレートケーキで量は少なめ。後部にいる男子高生だと2皿くらい必要かもしれない。
肝心の味の方はメインディッシュは◎、豆のサラダとチョコレートケーキは○、バターロールは×でひと口食べてやめた。
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機内エンターテイメントでWar Hourse(戦場の馬)を見るが、途中で眠くなる。
歯磨きをしようと後部のトイレに向うと、意外にも高校生の一団はお行儀よくしている。
写真は歯磨きを終え、自分の席に戻る途中のものだが、何故に室内灯がピンクなんだろう?
席に戻り、安眠セット(アイマスク、ノイズキャンセルイヤフォン)を装着して20時過ぎに就寝する。
おやすみなさい。Zzz
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本日の歩数
歩数:8,258歩、EX歩数:2,706歩、消費Cal:278Kcal、距離:5.37km
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ここからは時計を16時間戻して現地時間で。
目が覚めたのは8時(日本時間は24時)頃。睡眠時間は4時間で、ぐっすり眠れたわけではないので睡眠不足は否めないが、心配していた時差ボケは大丈夫そうだ。
8:15に朝食がサーブされる。日本時間だと夜食の時間帯だ。
選択肢があったのか憶えていないが、この鶏粥はまずまずだった。だが、パンはやはりおいしくないので残す。左上のデザートはキウイとみかんの缶詰。全体的に量は少ない。
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窓の外はフィヨルドの入り組んだ海岸線に切り立った雪山や氷河が見え、ずっと見ていても飽きない。
AC004便は高度を下げながらいったんバンクーバーを通り過ぎ、大きく右に旋回して陸地側から9:45に着陸し、9:50に70番ゲートに到着、9:53に降機する。9時間近いフライトで僅か5分の早着であった。
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●@バンクーバー空港
人の流れに付いていくとカナダに入国してしまうので、アメリカ乗り継ぎのサインを探しながら進む。
この写真の右がアメリカの入国審査に向かう通路で、入口に立っている係員が書類をチェックし、不備がなければ通してくれるのだが、前を行く3人とも不備を指摘され、後から来た私がここでトップに立つ。(笑)
下に降りるとまずはセキュリティチェックだが、今回は何事もなく通過する。
次に入国審査だ。
係:どこから来た?
私:日本(パスポート見りゃ分かるだろ)
係:どこに行く?
私:シアトル
係:目的は?
私:観光
係:何日間?
私:3日間
係:アメリカは何回目?
私:2回目
係:ホテルは?
私:ダウンタウンのワーウィックホテル
係:一人なのか?友達と一緒じゃないのか?
私:一人、友達はいない
係:お前、友達がいないのか?寂しいヤツだな
私:大きなお世話だ
係:Do you have no food?
私:Yes I do.
これで質問は終わり。今回は写真と両手の人差し指の指紋後をスキャンされ、入国印が押されたのでやれやれと思ったのだが、こっちにおいでと別室に連れて行かれる。
後から思えば最後の回答がマズかったようだ。補助動詞や前置詞がどうであれ、この場合食べ物を持っていなければNoと答えなければいけないことは中学で習っている。情けない・・・。
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3組待って私の番になり、機内預けの荷物も持ち込まれ、手荷物と共にスキャンされる。
今度の担当は女性の係官だ。怪しいものは持っていないので、時計を見ながら”早くしてくれよ、時間がないんだよ”という無言のアピールをする。
係:Do you have foods?
私:No I don't.
これで無罪放免となる。(笑)
急いで写真のMaple Leaf Loungeに向うが、ここでも受付のおっさんと一悶着起こす。
お:搭乗開始時間まで10分しかないぞ
私:コーヒーを一杯飲んだら出ていくよ
お:このゲートは遠いんだぞ
私:知ってるよ
こんなやりとりをして何とか入室してジュースを1杯飲み、滞在時間3分でラウンジを後にする。その時に「Thank you」と言って出たのだが、このおっさん無視しやがった。時間ぎりぎりに行った私にも非はあるが、このおっさんの態度は・・・。
エアカナダ・クオリティの話題はまだ続く。
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●AC8093便 (YVR 11:05 → 11:53 SEA)
ラウンジを出て、離れ小島になっている東サテライトまでの長い通路を通り、搭乗開始時間前にE95番ゲートに到着する。
トイレに行ったりメールチェックしているうちに搭乗開始となり、ゲートから歩いて10:54に搭乗する。隣りは標準サイズと思われるアメリカ人だが、縦横とも私よりかなりでかい。彼は隣りは小さい東洋人でラッキーと思っているだろうが、こちらは不満だ。短いフライトなので我慢するしかないのだが・・・。
満席ながら小さい飛行機なので11:02にドアクローズ、11:04にプッシュバックではなく前に自走を開始した。ブ〜ンという軽快なプロペラ音でタキシングをして、11:13に海側に向かって離陸した。
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今回のCAさんは白人の金髪女性で、前回の帰路のシアトル−バンクーバー間と同じ方のような気がしないでもない。
AC8093便は特に揺れることもなく快調にフライトを続けるのだが、今回はシアトルの西を通るルートを取ったため、楽しみにしていたセーフコフィールドを上空から見ることができなかった。せっかく右側の席を取ったのに・・・。
【AC8093便諸元】
機材:De Havilland Dash 8-300 (DH3)、機体番号:C-GLTA、シリーズ:Bombardier DHC-8-300、型式:DHC-8-301 Dash 8、製造番号:154、登録:2002/04
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●シアトル到着
AC8093便はシアトル・タコマ空港を通り過ぎ、左旋回して南側から11:49に着陸、11:54にN13番スポットに到着し、11:57に降機する。
階段を上がって一旦ターミナルに入り、エスカレータで地下まで降りてシャトルに乗る。運悪くシャトルは出たばかりだったが、シャトルは次々にやって来るし、バゲージクレームで荷物が出るまで少々待ったので問題はない。
さぁ、もう一息だ。
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荷物を受け取り、エスカレータで2階に上がる。前回はターミナルを出ると凄く寒く感じたが、今回はそれほどでもない。
パーキングを通ってLink Light Railの駅に向かう。Westlakeまでのチケット($2.75)を買うが、そういえばSUICAやICOCAのようなORCAというLink Light Railやバス、路面電車やフェリーといったシアトルの公共交通機関で使えるパスがあったことを思い出す。
このカード自体$5するのだが、小銭要らずで乗り降りが楽な上、多少の割引や2時間フリーのトランスファーができるらしい。
そこまで有効に利用できそうにないが、このカードがあるからと再訪する口実にするのは苦しいだろうか?(笑)
ひとまず$10チャージしておく。
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乗車後、しばらく待ってLink Light Railは12:30にSEA-TAC Airportを発車した。
すぐ横を走るハイウェイ、アメリカらしいカラフルな家など、僅か一度訪れただけなのに、車窓から見える風景がやけに懐かしい。
そんなことを考えているうちに、あっという間にセーフコフィールドの横を通り、地下に入るとほどなくして13:08に終点のWestlakeに到着した。
ついに戻って来たぞぉぉぉっっっ!
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