-まえがき-
●いきさつ
今回の目的はずばりクアラルンプール(KUL)発券のお試し。
昨年はダイヤモンド修行と称してプレミアムエコノミー(プレエコ)でシドニー通いを行い、効率よくプレミアムポイント(PP)とマイルを稼ぐことができた。ところが今年はサブクラスにNが追加され、PPが飛行マイル×100%から70%に減り、アップグレードもできなくなった。それに伴い、従来のサブクラスのEは値上げとなったのだ。
そこで今回は効率よくPPを稼げる数少なくなってきたKUL発券を試してみることにしたのだ。ちなみにKUL発券が安いのは、LCCの代表格のエア・アジアの本拠地であり、いくらレガシーキャリアとはいえ、あまりにも価格差があると搭乗率に影響があるのではないだろうか。
今年はあしてんままとバンコク、シンガポールといった近場に行ったが、今回は修行の要素が強いため久々の海外ひとり旅。もっとも那覇往復はあしてんままの意向によるもので、あしてんままはこの区間の同便の国内線を別途購入する。
本来はKUL発券で日本でストップオーバーして、ニューヨークやワシントンといったアメリカの東海岸を目的地とするのが最も効率の良いのだが、私にとってアメリカは敷居が高く、東海岸はさすがに遠い。
●航空券の予約 ※HND:羽田空港、KUL:クアラルンプール国際空港
KUL発券のためには先ずKULに行かなければならないので、最も安いサブクラスSの単純往復と、KUL発券のビジネスクラスで積算率125%(国内区間は100%)のサブクラスZに那覇往復を付けた、以下のフライトを1/31に予約・発券を行う。ちなみに赤太字が今回利用する区間。
【チケット1】
・10/05 HND 23:30 (NH885) +1 06:00 KUL
・10/27 KUL 14:15 (NH886) 22:05 HND
【チケット2】
・10/06 KUL 14:15 (NH886) 22:05 HND
・10/13 HND 11:30 (NH471) 14:20 OKA
・10/15 OKA 12:55 (NH996) 15:20 HND
・10/24 HND 23:30 (NH885) +1 06:00 KUL
【チケット1】は総額\74,750で5,006PP獲得、PP単価は14.93。【チケット2】は総額\172,947で17,252PP、PP単価は10.02。KUL発券はPP単価がプレエコの方が8円台と効率が良いのだが、プラス4.5諭吉のビジネスクラスでもPP単価は10円程度で、PPもマイルも多く稼げるため、今回は敢えてビジネスクラスとした。
●出発直前
9/27の11時ににプレミアムエコノミーへの無料アップグレード予約キャンペーンが始まる。【チケット1】が対象であるが、出張中で出遅れたこともあったのか空席待ちとなる。予約状況を見ると、復路は満席だが往路はまだ空席があるので、ある程度座席数は決まっているのだろう。搭乗当日まで可能性はあるけど望みは薄いと思われたが、出発二日前の10/3にアップグレードのメールが届く。エコノミークラスはガラガラだったから、どちらがいいのか分からないけど、せっかくのご厚意なので喜んでプレエコを利用させてもらおう。
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で、今回は(も?)まったくのノープラン。論理上KUL滞在は8時間15分で、自由に使える時間は実質5時間あるかないか。当初はKULセントラルまで出てみようかとも考えたけど、LCCターミナルのKLIA2に見どころが多そうなので、そちらで時間を潰そうかなと思う。
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今回の荷物は着替えが入ったanelloの口金バッグが2.6kg、PORTERのショルダーバッグが1.6kg。今回はデジカメは持って行かず、消費増税前の駆け込みで購入したiPhone 11で写真を撮ることにした。デジカメ本体はもとより、予備のバッテリーや充電器が不要となった。
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※今回のレートは1MYRあたり30円で換算しています。
1日目 -10月05日(土)-
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■ANA SUITE LoungeでラグビーW杯をTV観戦してクアラルンプールへ
●羽田空港へ
午前中は買い物に行き、いつも通り昼食時にビールやワインをいただく。
16:45に自宅を出発。今回は電車の乗り継ぎがよく、17:56に羽田空港国際線ターミナルに到着する。最近は東京モノレールではなく、京急線を利用しているが、10月から品川-羽田空港間が切符が410円から310円に、ICカードが407円から297円に値下げとなった。微々たるものだが庶民には地味に嬉しい。
早く着いたので、久々に4階の江戸小路に上がってみる。広小路はハロウィンの飾り付けがされている。
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おこのみ横丁を通って羽田日本橋からに上がると、お祭り広場に紅葉のディスプレイ。
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3階の出発ロビーに下りる。JALのグランドスタッフさんたちは、日本代表のラガーシャツを纏っている。イイね!
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今日は預け入れ荷物はないのでここはスルーして、18:09に保安検査場へ直接向かう。
搭乗券はないので、送られてきたメールのQRコードを翳して保安検査場やイミグレ、ラウンジ等の関所?を通過することができるのだ。
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●ANA SUITE Lounge
18:18にイミグレを通過して制限エリアに入る。免税店には目もくれず、18:14に110番ゲート付近のANA SUITE Loungeに入る。
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いつもは窓際の席をチョイスするが、今日はTVを視聴できる個室をチョイス。もちろんラグビーW杯の予選プールの日本vsサモアを観戦するためだ。
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DINING hの呼出し機をもらうのに18:45頃から列ができ始め、私は4番目に受け取る。
日本vsサモア戦開始直後の19:32にブザーが鳴る。音声はないけど、DINING hでも画像が流れていたので、食事をしながら観戦できた。
食事をオーダー後、ブッフェコーナーからサラダを中心に前菜をいただく。
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メインディッシュは限定10食の「三重県産 錦爽どりむね肉とオマールのスチーム ピスタチオの香り オマールソースで」をいただく。
う〜ん、私はいつもの会席仕立ての料理の方が好み。
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もう一品はブイヤベースをオーダー。こちらはシンプルで可もなく不可もなくといった感じ。
今回はちょっとオーダーミスかな。
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普段食べないデザートは限定20食の「ANAオリジナル 長野県産りんごのパフェ」もオーダー。
席に戻って日本代表の観戦を続ける。序盤は接戦で、前半は16-9とリードして終え、最終的にラストプレーで松島が劇的なトライを決めて38-19で勝利!決勝トーナメント進出に大きく前進した試合を見届ける。
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その後はマッサージチェアでリラックスして、21:33に110番ゲート付近のANA SUITE Loungeを出て、21:42に搭乗ゲートに近い110番ゲート付近のANA SUITE Loungeに入る。
こちらのレセプションはANA Loungeと共用で、シャワーの利用を申し出ると5人待ちとのこと。で、右のANA SUITE Loungeに向かおうとすると「お客さま、すぐにシャワーを使えます。大変失礼しました。」とカードキーを渡される。ダイヤモンドメンバーに見られなかったのね。まぁいいし。
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風呂上がりに響のハイボールをいただく。
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ちょっと小腹が空いたので、いつもは蕎麦だけど今回は海鮮丼をチョイス。ご飯を少な目でお願いしたけど、ご飯なしで注文している人もいた。
大きさはミニ丼といったところだけど、具沢山でなかなか美味しかった。ごちそうさま!
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〆にハーゲンダッツをいただく。満腹中枢が切れてるな。
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20分のディレイとのアナウンスがあったので、23:20にANA SUITE Loungeを出て22:23に144番搭乗口に行くと、既に搭乗が開始されていた。
ここでトラブル。パスポートと共にスマホのQRコードの画面を出してグランドスタッフに手渡すが、しばし待たされて紙の搭乗券を渡される。何で?
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●NH885便(羽田 23:30-06:00 クアラルンプール)
そんなこともあって23:27にやっとこさ搭乗。
プレエコは満席。エコノミーはざっと7〜8割の搭乗率かな。
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23:43にドアが閉まり、22分遅れの23:52にプッシュバック、24:12にD滑走路のRWY05から離陸する。
シートベルトサインが消え、ナイトパックが配られた後のドリンクサービスではシャンパンを所望するが、「スパークリングワインになります。」とつれない返事。まぁいいし。
SIMカードを入れ替えたり、ごそごそしていて1:20頃就寝。
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ここから時計を1時間遅らせて現地時間で。
目覚めたのは4:50頃で南沙諸島を過ぎたあたり。大量のアルコールとアイマスク、耳栓の完全防備で朝食は飛ばされていた。
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目覚めのエンターテイメントはコンフィデンスマンJPを視聴。
ダー子とボクちゃん、リチャードといった個性的なキャラに加え、モナコという初心者詐欺師がメンバーに加わり、香港マフィアを巻き込んでパープルダイヤを騙し取るというストーリー。
結局最後まで見ることはできず、クライマックスは復路で見ることになった。
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5:40にシートベルトが点灯し、5:54にRWY14Lに着陸、ほぼ定刻の6:01にC26番スポットに到着する。
全飛行ルートはこんな感じ。
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本日の歩数
歩数:14,063歩、消費Cal:548Kcal、距離:11.2km
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2日目 -10月06日(日)-
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■KLIA2探検とラウンジのハシゴ
●KLIA
6:03に降機する。
ANAを含む多国籍の国際線は原則サテライトに到着するのだが、初めてのKLIAということでイミグレまで他の人について行く作戦だが、人がいなくてプチ迷子になる。
何とかエアロトレインに乗り、6:22にイミグレに到着。ボーディングパスの提示を求められ、両手の人差し指の指紋を採取されて6:23に入国を果たす。
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制限エリアを出る前にトイレに行っておき、預け入れ荷物はないのでバゲージクレームはスルーして6:31に制限エリアを出る。
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早朝だからか予想外に空港内は人が少なく活気がない。リサーチ不足で到着階が何階かも分からず(4階だった)、案内板を探してウロウロ。
6:38にKLIA2行きフリーシャトルのバス乗り場を発見。エラい細身の猫にしばし遊んでもらい、6:45発のバスに乗って6:55にKLIA2に到着する。
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●KLIA2
ロビーにはヒジャブを着用した女性がいっぱい。
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↓↓↓マウスオーバーで高価なビール↓↓↓
1階は特に何もなく、2階に上がると賑やかになる。見て回っているとJaya Grocerというスーパーがあったので入ってみる。すると以前から探していた「MyKuali Penang White Curry Noodle」という、2014年の世界一になったインスタントラーメンを発見。4袋入りで8.49MYR(\255)。
マウスオーバーのようにビールは320mlが6.2MYR(\192)から9.9MYR(\297)と比較的高価。もっとも一番高いのはアサヒのスーパードライ。
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ユニクロも頑張っている。
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KLIA2もくまなく見て回ったのでKLIAに戻ろうかと歩を進めていると、そういえばKLIA2といえば金正恩の異母兄、金正男が殺害された場所じゃないか!ということでググってみると2017年2月13日にこの場所で殺害された模様。
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↓↓↓マウスオーバーで車内↓↓↓
KLIA2からKLIA行きのシャトルバスは駐車場経由で30分ほどかかるということで、復路はKLIAトランジットを利用。ひと駅ということで料金は2MYR(\60)と良心的。
僅か3分ほどで到着。
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●KLIAを探検
KLIAは故・黒川紀章氏の設計で有名だが、東南アジアを代表するシンガポールのチャンギ空港や、バンコクのスワンナプーム空港と比べると想像していた以上にコンパクト。
5階の出発フロアにはマクラーレンが展示されていたけど、そこまで需要があるのかな?
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KLIAのメインターミナルも特に見どころはなく、出国することにする。Webチェックイン済みなのでチェックインカウンターには向かわず、8:31に写真のチェックポイントへ向かう。
ここではメールで送られてきたQRコード付きのメールを提示して通過。
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制限エリアに入ると見るものはなく、エアロトレインに乗ってサテライトへ。
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事前に調べていたKLIAジャングル・ボードウォークへ行ってみる。
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チャンギ空港のようなものを想像してたけど、地味な滝があるのみで2分ほどで終了(笑)。
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●Royal Silk Lounge
ここからはラウンジホッピングを行う。9:00ちょうどにまずはタイ国際航空のRoyal Silk Loungeに入る。
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他に利用客はなく、貸し切り状態で中は細長いレイアウト。フードは朝食メニューで正直ショボいので手を付けず。
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外を見るとマレーシア航空のA380。日本ではANAがハワイ路線で導入したばかりで、大型機は需要が少ないのでこの先製造中止が懸念される機材でもある。
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●SilverKris Lounge
結局Royal Silk Loungeでは飲み食いをせず、9:53に退室し、10:11にシンガポール航空のSilverKris Loungeへ入る。
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こちらはRoyal Silk Loungeの1/3くらいのスペース。
でも、利用者は入れ替わり立ち替わりで、多い時には10人くらいいたかな。フードはRoyal Silk Loungeとまったく同じ。同じ業者がハンドリングしているのかもしれない。チキンカレーを味見程度にいただく。
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●Malaysia Airlines Golden Lounge
11:02にSilverKris Loungeを出て、本丸のMalaysia Airlines Golden Loungeへ入る。
さすがマレーシア航空の本拠地だけあって、広さも豪華さも半端ない。
ちなみにマレーシア航空のアライアンスはJALと同じワンワールドだけど、KLIAではANAの指定ラウンジになっているのだ。
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ヌードルバーがあったのでラクサをいただく。
でも、期待値が高かったせいか、味の方はイマイチ。
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ラウンジの眼下には初めて見るサウディア(Saudi Arabian Airlines)機。サウジアラビアの国営航空で、アライアンスはスカイチームだそう。
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ピーナツをつまみに赤ワインをいただく。ちなみにアルコールはレセプションとラウンジの間にあるバーで受け取るシステム。
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ラクサがイマイチだったのでワンタン麺をいただく。そのお供はビール(笑)。
何となくこちらも味の方は私にはイマイチだった。期待値が高かっただけに残念だった。
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●搭乗口へ
13:29にMalaysia Airlines Golden Loungeを出て、13:33にC22搭乗口に到着。チャンギと同じく搭乗口にセキュリティチェックがあり、13:37に搭乗待合に入る。
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搭乗機もスポットインしているが、レジ番号を見ると往路と同じ機材。当然か(笑)。
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●NH886便(クアラルンプール 14:15-22:15 羽田)
13:50に搭乗。見渡した限りビジネスクラスは満席。
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ウェルカムドリンクはグアバジュースか烏龍茶の二択で前者をいただく。何か味が薄い。
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14:06にドアが閉まり、14:12にプッシュバックされる。
RWY14Lに向けて誘導路をタキシングし、マレーシア航空の着陸を待つ。
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ゴゴゴゴゴーと14:29にRWY14Lから離陸。シートベルトサインは14:36に消灯する。
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コンフィデンスマンJPのクライマックスを視聴後、YESTERDAYを視聴。
まったく売れないシンガーが、世界的な停電と交通事故が重なり、自分以外ザ・ビートルズを知らない世界になり、ザ・ビートルズの楽曲を自分が作った歌のように発表していくというストーリー。エド・シーランもいい演技をしている。
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ドリンクサービスでは赤ワインとシャンパンをいただく。ビジネスクラスが満席ということもあり、サービスが遅れることを見越しての措置である(笑)。
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アミューズは枝豆、ドライフルーツとゴーダチーズ、チキンサテ。
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機内食は洋食を選択。和食はシャングリラホテル・クアラルンプールの和食レストラン「ZIPANGU」とのコラボメニューだけど、主菜に蕁麻疹が出る鯖ということで洋食の一択となったのだ。
前菜は海老のヨーグルトミントドレッシング、タイ風ビーフ、マンゴーサラダのキャベツロール。
この時点で赤ワインとシャンパンが終了。
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"ということで、イチローズモルト ダブルディスティラリーズ〜ジャパニーズウィスキーの傑作〜"をハイボールでいただく。
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↓↓↓マウスオーバーで切り分ける↓↓↓
メインは牛フィレ肉のステーキ グリーンペッパーソース。
う〜ん、マウスオーバーのように焼具合はミディアムレアといったところだけど、肉が硬くてちょっと残念。
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ここから時計を1時間進めて日本時間で。
エンターテイメントは「恋は雨上がりのように」を見ていたけど、デザートに辿り着く前に寝落ちしたらしく20:20に目覚めると、伊勢湾の南海上まで来ていた。ビジネスクラスだと快適過ぎて時間が経つのが早いや。
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21:41にシートベルトサインが点灯。
コックピットからの景色通りA滑走路に向けてアプローチ中。
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21:59にA滑走路のRWY34Lに着陸、22:09に144番ゲートに到着、22:12にドアが開いて22:12に降機する。
飛行ルートはこんな感じ。低気圧か何かを避けたのか、往路と比べるとインドシナ半島沿いを通るルートだった。
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【NH885、NH886便諸元】
機材:Boeing 787-9、機体番号:JA885A、型式:787-9、製造番号:43870/484、登録:2016/10
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22:17にイミグレに着くと、今まで見たことがないくらい大混雑だったが、指紋認証のゲートはスカスカであっという間に通過。預け入れ荷物も申告するものもないので、税関を通過して22:23に制限エリア外へ。税関で何か言われるかな?と思っていたけど無駄な心配であった。
その後は東京モノレール、JR線を乗り継いで23:30頃無事帰宅して今回の旅を終えた。
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本日の歩数
歩数:18,825歩、消費Cal:737Kcal、距離:15.0km
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■おみやげ
レポ中にあった通りMyKuali Penang White Curry Noodle」という、2014年の世界一になったインスタントラーメンが唯一のおみやげ。
帰国後早速食べてみたが、麺のクオリティはラ王の方がはるかに上。スープは美味しいけど、世界一というのは私的には?マークが付くかな。
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