和風キャンプ・スタイルの提案
私がこのような和風キャンプ・スタイルを思いついたのは、アメリカをはじめ、西欧諸国のキャンプ・スタイルやグッズから始まった日本のキャンプも過渡期を迎え、「日本特有のキャンプ文化があってもいいじゃないか」というひらめきからです。
その背景には、日本の気候風土や文化、あるいは民族性といったテイストを取り入れたスノーピークのプロダクツがあったからにほかなりません。
対象となるプロダクツはたくさんありますが、例えば、タープスクリーンは日本人であれば蚊帳を連想させ、それではとお座敷風にしてみたくなる。憎いことにローテーブルがそのラインナップにあり、オーバルの天板にそのスタンドを装着することによって、”お茶の間”のスタイルをごく自然の流れで創出することができました。
このスクリーンタープにイスやテーブルを持ち込んだのでは、ヘッドクリアランスに圧迫感があります。お座敷風にすればその問題は随分と解消され、寝転んでみればその居心地の良さを感じることができます。興味のある方は一度お試しください。
今回のSPW2002中国では過剰なまでに和風小物までディスプレイしましたが、それはご観覧の皆様に短い時間で”和”を直感していただきたかったからです。決していつも我々がこんなスタイルでキャンプしているということではありません。(笑)
他のプロダクツを使った和風キャンプ・スタイルのレイアウトもいくつか考え出しましたが、コンセプトはみな同じということで、今回はタープとタープスクリーンの連結を披露させていただきました。
昨年より数段手間と時間をかけ、個人的には満足のいくレイアウトであったと思います。例えば、単にレクタを連結しただけでは隙間が開くため、一辺に5ヶ所のグロメットを取り付けました。そのグロメットをボルトで留めることにより、隙間はほとんど開きませんでした。また、タープスクリーンの連結も簡単にできることを皆さんにお見せしたかったのですが、私が自分のサイトにほとんど居なかったこともあり、周知されなかったのでホームページ上に公開させていただいた次第です。
SPW2002には間に合わなかったものの、別の角度から和風キャンプ・スタイルの提案を来年のSPW2003でディスプレイしようと思います。興味のある方は、来年のSPW2003でも懲りずにご観覧ください。(笑)
2002.5
by
あしてん |