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Vカットアイテム比較テスト
真夏の炎天下においてキャンプをしているとき、タープの下で41℃を記録しました。はっきりいってかなり暑いです。 日傘をさすと結構涼しいことから、タープの下に寒冷紗を張ってみるなどの討議をしました。後日インターネットでいろいろ調べてみると、人体にとって紫外線が悪影響を与えることが分かってきました。紫外線が悪いことは分かっていましたが、皮膚への影響はシミなどの軽度のものから、過度に浴びると皮膚がんを発症したり、目に与える影響は白内障引き起こし、最悪失明するそうです。 のんびりとタープの下で1日過ごしていると、かなりの量の紫外線を浴びることになります。紫外線は拡散するため、タープに対策を施しただけでは万全といえませんが、浴びる紫外線量はかなり軽減できるはずです。 残念ながら紫外線量を測定できる機械は高価で、個人レベルで購入することはできませんでした。某カーテンメーカーのホームページに、UVカットのレースカーテンに代えるだけで、約2℃の温度上昇を抑えられるというコピーを見つけたので、気温による比較をおこないました。 測定は条件を極力等しくしましたが、人が温度計の近くに寄ったり、輻射熱など、誤差が考えられますので、あくまで個人レベルのテストとお考え下さい。また、UVカットスプレーをタープに施すことはメーカーから認められていることではく、自己責任において施しています。
☆UVカットアイテム
タープはスノーピークのHDタープ・レクタLを使用しました。
項目 |
UVカットスプレー |
UVカットテント生地 |
画像 |
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アイテムについて |
インターネットで購入しました。東急ハンズでも売っているみたいです。1缶で約10m2使用でき、HDタープレクタLだと2缶必要です。1缶3,600円と高価ですが、スプレーするだけの手軽なUVカットアイテムです。
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タープスクリーンのようにに、タープから吊るす方式です。繊維メーカーから各種UVカット生地が出ていて、カフェなどの張り出しに使われています。単体での耐水圧は1,200mmあり、もう少し高めればタープやテントのフライに使えそうです。
このアイテムはツーちゃんの尽力により実現しました。 |
温度測定(1) |
このデータは曇り時々晴れの天候で20秒毎に測定しました。凡例の”線形”は近似曲線です。
項目 |
UVカットスプレー |
UVカットテント生地 |
ノーマル |
最高温度 |
29.6℃ |
29.1℃ |
29.8℃ |
最低温度 |
27.1℃ |
26.8℃ |
27.4℃ |
平均 |
28.47℃ |
28.08℃ |
28.69℃ |
ノーマルとの最大温度差 |
1.4℃ |
1.6℃ |
− |
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温度測定(2) |
こちらは晴天時に5回測定しました。
項目 |
UVカットスプレー |
UVカットテント生地 |
ノーマル |
最高温度 |
32.1℃ |
31.3℃ |
32.8℃ |
最低温度 |
31.4℃ |
29.9℃ |
32.2℃ |
平均 |
31.72℃ |
30.26℃ |
32.44℃ |
ノーマルとの最大温度差 |
0.9℃ |
2.5℃ |
− |
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体感・感想 |
見た目にノーマルと変わりなく、温度に差は出ないだろうと予想していたが、炎天下における差は平均マイナス0.7℃を記録した。焼け石に水程度の差ではあるものの、目に見えない紫外線の防御効果はありそうだ。
体感的には、ノーマルに比べれば涼しいかも?という程度。 |
効果はかなり大で、この下にいれば木陰の中のような涼しさがあります。炎天下(温度測定(2)参照)ではノーマルと比べて平均でマイナス2.2℃を記録した。
ノーマルで40℃を越えるような時のパフォーマンスが分かればいいのですが。
難点は暗いことと、タープより重いこと。 |
Special
Thanks!
今回のテストには、TSUMAMIさん、つぼちゃん、もりてつさんにご協力いただきました。 |
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