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焚火好きのスタンダードともいえるスノーピーク製の焚火台。S・M・Lの3サイズがあり、充実したオプションが用意されています。 |
SPW2001北海道でユーザーのEVさんが使用したものが製品化され、*CLUB限定で130台販売。 |
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燃料は火熾し用にティッシュペーパー2枚と割り箸4本、米松の垂木を割ったもの2本。薪に樫の枝を3本、花梨の幹を2本用意しました。
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ティッシュペーパーを底に敷き、割り箸を乗せてティッシュペーパーに着火します。割り箸に燃え移ったら垂木を加えます。
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火が熾り、樫の枝と花梨の幹をくわえた様子。写真でも分かる通り、火着きの良さ・燃焼効率ともに篝火スタンドの方が1歩リードです。
篝火スタンドのその形状から、暖まった空気が上に抜け、下から吸気するという煙突効果と、薪を縦に入れることによる発火面積の大きさによるものでしょう。
これは製品化に向け、EVさんが何度もフィールドテストを繰り返したその賜物だと思います。
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左が焚火台M、右が篝火スタンドです。炎の大きさはご覧の通り篝火スタンドに軍配が上がりました。
この時点で、小学校の理科でやった直列と並列につないだ豆球の実験と同じ結果になると予想しました。
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そしてその予想通り、着火から1時間20分後に篝火スタンドの薪は燃え尽き、熾になりました。
熾が底部に溜まっても、遮熱板のおかげで本体が歪み難くなっています。この遮熱板は、製品化に向けてスペックアップされたパーツだそうです。
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意外なことにその約10分後、焚火台Mの薪も燃え尽きて熾になりました。
熾になった量は篝火スタンドの方が多いように見えました。これは熾が空気(酸素)に接する面積が小さいためと思われます。
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☆テスト結果
項目
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焚火台M
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篝火スタンド
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着火性
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△
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◎
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火力
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○
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◎
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燃焼時間
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1時間31分
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1時間20分
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☆後記 篝火スタンドは着火性・火力で明白に優位でした。燃焼時間も着火性・火力ほどの大差はありません。 これは篝火台の煙突効果により、焚火台より大量の酸素を取り入れ、燃焼させたと思われます。 焚き火のツールとして考えた場合、篝火スタンドはかなり完成度の高いアイテムと言えることができると思います。 道具あれこれでは、組み立ての煩わしさと焚き火だけしか使えないということで、90点の評価を下したものの、今回のテスト結果から、焚き火ツールとして極められている点を考慮して、95点にポイント・アップしました。EVさん、過小評価していてすいませんでした。 一方、焚火台は焚き火だけのツールだけではなく、単独または豊富なオプションと組み合わせることにより、調理器具として利用できるため、単純に篝火スタンドと同じ土俵で比較することはできないかもしれません。よって今回のテストでその評価が下がることにはなりませんでした。 |